=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

作業日報 「なんでも新品がいいとは限らない」

2010年01月30日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
校長先生とSさんの合作の二つ合わせて2.5メートルのサイドボード。制作期間9日。このくらい早く作れるようになりたいものです。

■2010/1/29

Ⅵ 加工

・面取り 1h
・欠けているところの埋め木 1h

Ⅶ 塗装

・素地調整 2h
・マスキング 3h

計7h

昔、中国に留学していた頃、
「自転車を買うなら中古がいい」
と言われたことがある。

同級生が新品の自転車を買って、
お店から100メートルくらい走った交差点でブレーキをかけたら、
ブレーキが分解してふっとんでしまった現場を見て、
「なるほど」
と思ったものだ。

中古車は人に使われているうちに、悪いところはすべて修理されているという理論だと思うが、
中国の現場主義というか実験主義というか
そういうものを深く感じることができた。


さて、話は変るが、
塗装の前に行う素地調整
ようするに、サンドペーパーで表面を磨いて塗装しやすくする工程だが、
いよいよ塗装工程に入る私は、気合を入れて、
今日は新しいサンドペーパーを棚から出してきた。

そして丁重に磨き作業に入ったわけだが、
「あれ、大きな筋が入ってしまう」
表面にサンドペーパーによる傷がついてしまったわけだ。

するとK2先生が、
「サンドペーパーの目が粗すぎるかもしれない。
新しいペーパーは、ペーパー同士をこすりあわせて、少しなじませてから使ったほうがいいよ」
と教えてくれた。


そこで冒頭の中国自転車の話が頭に浮かんだわけだ。


なんでもかんでも新品ばかりがいいわけではないのですね。
モノでもヒト?でも、使われて少々丸くなったもののほうがいいのでしょうか。
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