=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

棺おけ組み

2009年07月25日 | 【メモ】木づいたこと、考えたこと
いきなり不吉なタイトルですみません。

「棺おけ組み」

以前、接ぎ手の授業のとき、先生が話していた「棺おけ」特有の組み方です。

そのときは、完全に理解できずモヤモヤが残っていたのですが、

本日、再度先生に聞くことができました。


物にはすべて、メインの面があります。

簡単にいうと、よく見えるところ、見せたいところです。

接ぎ手を見えるところで言うと、本棚なら天板、筆箱なら正面の横長の面になります。


この面に見える接ぎ手は、原則は「木口が見えるのを少なくします」

五枚組みであれば、3枚が板面、2枚が木口の接ぎ手になります。


しかし、棺おけの場合は異なるということです。

棺おけの横長の面には、

「木口を多く見せる」継ぎ手を施すそうです。


私が将来、棺おけを作ることになるとはあまり考えていませんが、
逆はあります。
新婚祝いに誤って、そんな接ぎ手の箪笥を送ってしまったらどうでしょうか?
(まあ、なんとなく見た目にも違和感はあるのですが)



「技術が高いことも大切ですが、
常識の伴わない技術は恥ずかしいですよね。」


常識は子供のころに身につけるものですから、
子供の間=木工の習いたての今に、技術だけでなく多くの業界の常識を学びたいものです。
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