=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

原点 ②

2010年09月30日 | 【日記】いろいろ
面倒だったけど夕方に再び、昔のアパートの、そう昼間にラーメンを食べた場所に戻ってきた。

お目当てはこのたこ焼き。

このたこ焼き屋さんは、まさしく私のアパートの1階にあった。
現在は3軒くらい隣に引っ越していましたが。

このたこ焼きがまた京都で有名なお店。
9個で600円と少々高めだが、
普通のたこ焼きを二つあわせたカプセルのような形をしているから、実際は18個分くらいの分量になる。
そして特筆すべきは、そのカリカリ感。
最近よく見る油で揚げているような感じのカリカリたこ焼きとは異なり、
普通に焼いていてカリカリなんですよ。
ソースも独自なんだろうなあ、よく夜中に無性に食べたくなった記憶があります。

開店の17時過ぎでしたが、
店内では姉ちゃん二人が軽くたこ焼きを食べて店を後にしていました。
こんな風景も関西ならではですよね。
そして私の前には3パックお持ち帰りのお嬢ちゃんが焼けるのを待っていました。

焼き場を見れば、
たしかに昔の店主その人です。
私も別に話したりしたことはないし、しっかり覚えているわけではないけれど、
本物を見れば、「あ、たしかにこの人だ」というのはわかります。
さすがに少し歳は召していましたが、
それはお互い様でしょう。

車内で食べたアツアツのたこ焼きはやっぱり美味しかったです。
おかげで車内には臭いが強烈に残ってしまいましたが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高麗博物館

2010年09月30日 | 【お出かけ】木のむくまま
李朝家具って有名なわりには、
専門の店舗って意外に少なく、なかなか本物を見ることができることは少ないと思う。
私は、「和7割」の家具を作っていきたいので、
日本に近い朝鮮の李朝家具からもたくさん勉強させていただきたいと思っていました。

そこで日本唯一の朝鮮の風俗がわかる博物館「高麗博物館」と京都市内にある李朝家具専門店に行ってきました。

板の厚みやサイズなど、
構造的な理由のほかに、デザインとしても磨かれた黄金比みたいなものがあるのでしょう。

博物館や店内ではなかなか採寸まではできませんが、
「ああ、いい雰囲気の家具だね」で終わりではなく、今後はより実際的な研究をして実際の家具作りに活かしていけたらなと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原点 ①

2010年09月30日 | 【日記】いろいろ
私が故郷を離れ、はじめて一人暮らしを始めたのが京都。

当時は土地勘もわからず、大学からえらい遠い場所のアパートに決めてしまい、
後から、「不動産やにだまされた」と思いながらも、住んでみると意外にも便利な場所で気に入った。


引越しした当日、
すぐそばにあったディスカウントストアで、家用品を買いすぎて現金がわずかになり、
夕飯を食べに入ったのが、アパートの隣にあったラーメン屋さん。

そのときは近いから入っただけだったんだけど、
後から京都でも、全国でも?有名なラーメン屋(チェーンだけど)だったことを知る。
実際今でもここのラーメンはかなり好き。

しかし、その当日はお金が少ないのでラーメンは注文できず、
お願いしたのが、「ギョーザ&ライス」
関西のいいところは何個もあるけれど、
その中のひとつが、「餃子が安いところ」。
(餃子の王将は京都発)
最近では少し安くなってきていると思うけど、関東では餃子が立派な一皿になってしまっていて価格も400円から500円ではないだろうか。
それが関西では200円台が多いと思う。
「ついで」の一皿で注文できるのである。

しかし何度も言うが、当日は私は持ち合わせが少なかったので、
餃子をメインに後はライス。
現在は違うようだが、当時はここのラーメン屋ではライスお代わり自由だった。
私は餃子一皿で、
恥ずかしながらご飯3杯くらい食べたと思う。


あれから18年。
この餃子の話はちょうど18歳のころの話だから、
生まれてからその餃子を食べていたときの時間と同じくらいの時間があれから過ぎたことになる。

さてこれからどんな人生を歩んでいくか。
再び原点に帰ってきたような(今さらながら)気持ちで、今回はラーメンを注文した私だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進々堂のテーブル

2010年09月30日 | 【お出かけ】木のむくまま

私がまだ木工について何も知らない頃、何かの雑誌で見た木の箱がとても気に入り、とにかく作者の名前だけメモしてことがあった。

それが黒田辰秋さん。
あとで、そんなに有名な方だったのかとはじめて知った。

それから美術館などで何度か黒田さんの作品を見たことがあったが、
家具はなかなかお目にかかっていなかった。

そこで、せっかく京都に来たので、進々堂店内にある黒田さんのテーブルとベンチを見に行った。

なんといっても、ここの家具は現役というのがいい。
京都大学の目の前のカフェの店内では、黒田さんのテーブルやベンチでなにやらインテリな学生が静かに読書や談笑をしている。

店内は写真禁止なので、
フランスパンを買って、そっと出た。

私には、ただ「重厚だ」という当たり前の印象しか残らなかったが、本物を見れたことはきっといいことだと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする