第二次世界大戦の戦車シミュレーションゲーム。
今回はこいつを取り上げてみます。
ゲームの解説は、このブログでは初めてかな(笑)
そろそろ終戦記念日ですし、関連するTV番組も少なくありませんね。
「戦争はゲームの世界だけで止めましょう」という思いは、こういうゲームをやっても湧いてくると思いますので、ご紹介します。
単なる「戦車のシューティングゲーム」としても楽しめますが、戦場では「力の象徴」のような戦車が、実は「戦車兵って、こんなに怖い思いをしていたんだ・・・」と感じさせられるゲームでした。
まずは「ゲーム」と割り切って、遊んでみると面白いですよw
このゲーム、マニアックな戦車ゲームで、DC版とPS版があります。
(DC=ドリームキャスト、PS=プレイステーション の略)
対応するゲーム機からして「古いゲーム」と分かると思います。
中古ソフトも殆ど無いかもしれない。
私が戦車を好きな理由は過去ログで紹介しました。
あとは弾むきっかけがあれば、当然ハマる(笑)
それが、セガの「デザートタンク」と言うゲーム。
その頃は3Dゲームがゲームセンターでかなり流行っていて、飛行機では「エアー・コンバット」(今のエース・コンバットのアーケード版ともいえる)が登場していた。
車では「リッジ・レーサー」「ディトナUSA」「セガ・ラリーチャンピオンシップ」等が活躍していた。
余談だけど、これらのシミュレーションゲームでの疑似体験の面白さが、家庭用ゲームにのめり込むきっかけになっている(苦笑)
飛行機では「エアロ・ダンシング」
そして、戦車では今回取り上げた「パンツァー・フロント」→公式ページ
「デザートタンク」に話を戻すと、「シミュレーション」と言うよりは「シューティング」ゲームだったけど、砲塔が360゜旋回して砲が上下に動かせる、それが面白く、「家庭用ゲーム機で戦車ゲームが出ないものかなぁ」と思っていたのでした。
そうこうしているうちに、ゲーム雑誌でこの「パンツァー・フロント」のレビューが書かれていたのを偶然目にして興味を惹かれました。
それまで戦車ゲームなる物は時々家庭用ゲームに登場していたものの、「それは無いだろう」と言うような演出がかなりあって、「買ってクリアすれば即売却」と言うパターンだった。
たとえば、どんな場所でも2回砲弾を当てれば撃破できる、とかね(酷いでしょう (苦笑))
このレビューでは、かなり「実情に近いゲーム」との内容が書かれていた記憶があり、「駄目で元々」で、早速ゲームショップを物色しゲットしたのでした(笑)。
パッケージの表紙を飾るは、第二次世界大戦のドイツ戦車パンター。
DC版。
では、その中身をw。
「何度もダメージを受けるとライフが下がり、最後は撃破される。」
これが最近のゲームのパターンだけど、このゲームはそうじゃない。
「装甲を砲弾で突き破るか否か」
敵の装甲を自分の砲弾で貫通させられれば勝ち。
逆に、敵の砲弾で貫通させられれば負け(戦死)。
単純明快でしょ(笑)。
実戦でもそうだったわけです。(恐ろしいことですが・・・)
プレイヤーは、ドイツ・アメリカ・ソ連(今のロシア)のシナリオを選び、戦車戦に臨む。
国ごとに与えられる戦場も異なり、シナリオの内容も違う。
シナリオは史実に基づいて設定されています。
さて、各国のシナリオを簡単に説明。
1.アメリカ軍
シナリオの時代は、ノルマンディーからフランス、アルデンヌを越えてレマーゲンまで。
史実で比較的有名なシナリオは、ファレーズ包囲戦とバルジの戦い・レマーゲン鉄橋攻防戦かな?
バルジの戦いやレマーゲン鉄橋攻防戦は映画にもなっている。
ちなみに、初めて見た戦争映画が、このレマーゲン鉄橋だった。
操縦できる戦車は全シナリオ M4シャーマン。
2.ソ連
シナリオの時代は、1941年からクルスク戦を経て、1943年末まで。
史実で有名なのは、クルスク戦車戦かな。
この映画もあったような気がする。
操縦できる戦車は、最後だけSU-85で、その他はT-34/76。
3.ドイツ
シナリオの時代は、1942年末のティーガーⅠ登場当時からベルリン陥落まで。
東部戦線・西部戦線と、東のソ連・西の米英軍相手にドイツはかなり追い詰められた戦いを強いられている。
史実で有名なシナリオは、「クルスク戦車戦」「112高地」「N158街道」「ヴィレルポカージュの戦い」「バルクマン・コーナー」等、知る人ぞ知るシナリオが揃っている。
操縦できる戦車はⅢ号N型・Ⅳ号H型・パンターA型・ティーガーⅠ型・ティーガーⅡ型。
変り種としてナスホルン。
最後に日本の90式戦車とソ連のT-80のトレーニングシナリオがあり、大戦時代の戦車と近代の最新戦車の性能差を体験できる。
では、戦車の画像を。
アメリカ軍のシナリオで乗れるM4シャーマン戦車。
ドイツ軍のパンターの照準に捕らえられた、M4シャーマン戦車
ソ連軍のシナリオで乗れるT-34/76戦車。
T-34/76戦車。色が黒くて詳細が良く分からないですね(^^;)
ドイツ軍のシナリオで乗れるⅣ号戦車。
Ⅳ号戦車の小隊
最後に現代の陸上自衛隊、90式戦車をアップして今回はおしまいとします。
左下に、見ている方位。 現在のギア(何速に入っているか)。 右下に使用する砲弾の種類。
それらが表示されています。
この画面は砲弾弾数制限がありませんが、勿論実車同様に弾数制限をつけ補給を行う、という難易度オプションも選べます。
戦車右上の照準マークは、照準操作をするとその向きに砲塔が回る位置を示しています。
それでは、今回の(その1)はこのへんで。
コメント
- まめ八 [2009年8月17日 19:29]
- こんばんわ。
PFの記事、待ったましたよ。o(^▽^)o
噂には聞いていましたけどかなりリアルな設定になっているみたいですね。
ドイツ戦車の照準器にはちゃんと三角形の主指針と補助指針が入っているのですね。
え~っと確か主指針は、縦と横が4シュトリヒで
照準距離m=目標物の高さ(長さ)m÷シュトリヒ数×1000で出せましたよね。
戦車にコンピュータが搭載されていなかった時代にこうした計算を暗算で瞬時にこなし、手と足を使って照準していた当時の戦車兵は文字通り、エリートだったのでしょうね。
弾薬の制限数ば設定されるとさらに実戦に近くなると思います。
実際の戦場では、規定の携行弾数以上に弾を載せて行ったみたいですが、すぐに弾切れして“オットーとハーマンをよこせ”等と後方に連絡していたとか・・・。
88㎜砲搭載戦車の場合、距離1200mで外したら砲手の責任問題になっていたとか・・・
戦車兵という兵科は、兵士と言うより技術者か職人であった、と表現した方が適切なのかもしれません。 - EP82-SW20 [2009年8月17日 21:21]
>まめ八さん、こんばんは。 コメントありがとうございますw
最初「ドイツの照準は何て風変わりなのだろう?」と思いましたよ。
相手の大きさで距離を割り出すための照準だと、色々な資料を読んで分かりましたけどw
弾数制限できますよ。
その場合、マップ上に補給ポイントが出現します。
おまけに戦車の故障とかもオン・オフでき、履帯をやられると動けなくなります。
砲塔も動かない、砲弾も撃てない・・・。
こうなってしまうと「負けるしかない」ので、この設定だけはやりませんね(苦笑)
ゲームの照準では、1200mなら外すことは少ないでしょうね。
でも、実際はもっと倍率が小さかったらしいですよw。
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