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基本、忘備録的日記です。

「鉄道廃線跡を歩く」、自分なりにレポート

2007-03-04 22:00:00 | 廃線

たまたまですが、比較的近隣にこの「廃線跡を歩く」シリーズに掲載されなかった貨物専用線の廃線跡がありました。
今回、ここをレポートします。

 

「紹介するのはいいけれど、自分では探索しないの?」
読者の皆さんからそんなお叱りを受けそうなので、今回探索レポートを取り上げました(笑)

 

では、まずどこを走っていた路線なのか、地図でご紹介。

 

埼玉県の 東武越生線西大家駅 - セメント工場 - jr八高線高麗川駅

 

地図はこちら。写真撮影場所と撮影方向も掲載しました。

 

 

この引込み線が工場を挟んで一本でつながっていたのか、別の路線として成り立っていたのかは、ちょっと分りません。


近隣ではここを取り囲むように他に3路線の貨物線廃線跡があり、これらは全て紹介されていましたが、何故この路線は紹介されていないのか、ちょっと不思議な気もします。
では、何故私がこの廃線跡を知っているかといいますと、幼い頃たまたま地図に載っていたこの路線を覚えていたのです。

工場から高麗川駅方面は、かつてdd51型ディーゼル機関車がセメント運搬貨車を引き連ねて走っていた姿を覚えているので間違いないと思っていましたが、その反対側の西大家駅方面は、一度も現役の姿を見た事が有りませんでした。

 

「路線の乗っている地図すら今は見る事ができないのに、実際その跡が辿れるだろうか?」

 

西大家駅から高麗川駅へ向かい、「恐らくここかな?」と言う場所を訪ねてみる事にしました。

東部越生線西大家駅の方から分岐してきた線路跡(a地点)

正面が西大家駅方面で、右奥から緩やかに左にカーブしてこちらに来ています。


線路跡が道となって使われているようです。
私の立っている場所は踏み切りのあった場所です。

 

 

 

 

その少し先の線路跡を辿り、やはり西大家駅方面を見た状態です。
道路左側の空き地が線路跡(杭の左側)(b地点)

 

 

 

 

 

 

そこから反対側、高麗川駅方面に続いている線路跡(杭の右側)(c地点)

それから先しばらくは農地に転用されて、線路跡は確認できない状態になります。

 

 

 

 

次に見つけた線路跡が写真奥から続くこの土手。
パイプで仕切られた部分を線路が通っていたと推測されます。(d地点)


ここも踏み切り跡からの撮影。反対側もこの土手が続いています。

警報機の設置されていたブロックが見えます。

 

 

 

 

 

 

 

土手伝いに車での移動ができないので、その先に回りこむ道路へ移動。

次に現れた線路跡は、鉄塔の手前の左から右に走る直線の空き地と推察されます。
写真の左側は切れていて見えませんが、袋小路の道路がd地点の方向へ伸びています。
右側は鉄塔の先で農地に変わってしまっています。(e地点)

 

 

 

 

右側に進路を取り、線路が続いていたと思われる左側を気にしながら車を進めると、民家の裏に突然現れた土手。
これにはびっくり!(f地点)


2枚の写真をパノラマ合成しています。

e地点から土手として線路は上に登り、この地点で民家の裏の道路をまたぐ形でこの土手に接続していたのでしょう。
道路を越える部分に掛かっていた橋から左側は完全に無くなっています。
かつて線路があった、と言う事を如実に伝えている遺構です。

 

ここから先、線路跡はセメント工場の敷地内に入ってしまうので追跡は不可能でした。

しかし工場の反対側には高麗川駅に続く廃線跡がレールと共に残っていました。(g地点)


踏み切り跡からの撮影ですが、今回この地点で初めて線路が確認できました。

線路跡はここからjr高麗川駅に続き、八高線と川越線の間に合流する形で続いていました。

ちなみに、ここの踏切でdd51を見ています。

 

 

 

 

 

車で回ったので時間にして所要時間は約30分ほど。
それでも「ここに線路があって、鉄道車両が走っていたんだなぁ・・・」となんとなく楽しい旅をしてきた気分になれました。

いかがでしたか?

皆さんも身近にある廃線を辿って見たらいかがでしょう。

面白い物が見つかるかもしれませんよw。

 

参考までに、東武越生線西大家駅の地図です。

「西大家駅」地図


コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

hotosa [2007年3月4日 23:34]
こんばんは~
写真から雰囲気が伝わってきて、良いですね(^^)
廃線の旅、面白いです。家の近所にもあるのでいってみたくなりました~
それにしても、何故掲載されなかったのでしょう?線路があんまり残ってないからかな…
聡 [2007年3月5日 10:27]
廃線というと、やはり実際の線路が思い当たりますが、実際には線路が取り除かれている場所の方が多いはずですよね。当たり前のことに気付かされました。
ep82-sw20 [2007年3月5日 21:39]
>hotosaさん、こんばんは。
コメントありがとうございますw

いざ廃線探索をやりますと、「ここに線路があった」と知らないと、「この杭で囲まれた土地は何だろう?」「この空き地は何だろう(d・e地点)」で終わる可能性大です(苦笑)。
でも、雰囲気を感じて頂けたようで何よりですw
hotosaさんも時間があったらやってみてはいかがでしょうか?
まだ先ですが、徐々に北上して愛知県の廃線も紹介する予定ですw
ちなみにこの本は線路跡が殆ど分らないような廃線跡も紹介しているので、たまたま漏れてしまったのかも・・・?


聡さん、こんばんは。
今回は色々コメントを頂き、ありがとうございますww。

線路そのものが残っている廃線って、少ないです。
この場所も最後の僅かな区間だけでしたし、近隣の他3箇所で線路が残っている場所は1路線のみですね。
これらも後ほど紹介する予定ですw

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