以前、単三電池のリユース先で紹介した、100均の懐中電灯。
LEDランプって、かなり電圧が下がっても明るく使えるのがわかり、ほぼ限界まで使い切って電池を捨てています。
例えば、一般的バッテリーチェッカーで黄色レベルまで使った物。
電球式懐中電灯だと、電池が元気な時は白く光るけど、ここまで使ってしまうと黄色になって光も弱い。
ところが、LEDは点かなくなる直前までほぼ同じ明るさで使えるのが良いw
という事で、コスパも高くて良い商品。
100円だから、停電対策用に家族が夜使っている部屋用にと、最近2つ買ったのだけどね、これがまた5年の歳月を感じた。
前回の物は単三電池2個。それでも十分安くて良い、と感じていたんだけど・・・
今回の物は進化していて、単三電池1個・今まで通りの直射用LEDと照明用LEDまで付いている! そして、価格も100円(おぃっ!?)
「これで利益出るの???」と言うのが正直な感想。
きっと、「安いから買っておけ。」と言う私の様なニーズが多いのだろうね。
明らかに機能が増えているから、原価は上がっているはず(だって、LED2個所になってるし・・・)。
100円で1個10円の利益が出るのが前の物としたら、多分こっちは5円出ないんじゃないかな?
そうなると、倍の売り上げが無いと、同じ利益が出ない、という計算になるんだけどね・・・。
とまぁ、そんな心配を含め、「よくこの価格で買えるよなぁ、凄いや。」なんて感心していたところ、たまたま同じ懐中電灯を使って仕組みを解説していた動画が有ったから見てみたよ。
1.5Vで光る懐中電灯のしくみと、LEDやインダクターを解説します
これ見たら、LEDが電池の限界まで使い切れる理由が良くわかったけどね。
電圧が下がっても光る電圧まで昇圧して光らせている、という仕組みだから使い切れていた、って事ね。
それはそれで、納得したんだけどさ・・・。
モノづくりに携わってきた者からしてみると、「こんな機能を組み込んで100円で売って利益が出せるなんて、凄すぎ!」なんですけど(苦笑)
モノを作るには、
・どんな材料を使って
・それをいくらで買って
・どんな機械で加工して
・1分当たり何個作っている
という事に関心が向く。
更には、この製品を作るまでに、開発設計~試作加工~コスト・製品性能確認~量産設計~量産ライン設計~量産ライン制作トライ~量産 と、大体こんな形で人手がかかっているわけね。
この人達に支払う給料も含め、それら間接コストを差っ引いて、量産して何年で黒字にする、って言う様な目標を達成できないと、赤字続きになっちゃうから商品化ってできないわけよ。
ただ、私の職場の場合、1個当たり何分、の世界で、一つのラインで一つの物を作る単品生産ライン の世界だったわけ。
一つのラインで100個単位・1000個単位の生産ができるラインとは別世界だから、その様な生産現場に携わっている人にしてみれば、「ああ、これ、100円で売れば十分元が取れますよ。」って話になるかもしれないんだけどね(^^;)
それにしても、ただ安いだけの代物ではない、という凄さを垣間見た気がしましたw