気の向くままに、今日の話題をお届け

以前は、Gazooブログ「今日の話題は」をやっていました。
基本、忘備録的日記です。

衝突の瞬間を見て、助からないと思ったけど・・・

2022-01-24 20:02:06 | 交通事故
何故、こんな視界の良い昼間に逆走してぶつかったか?
動画を見て検証した結果、個人的には「自殺しようとしたのだろうか?」としか思えないんですよね・・・。
その理由を解説してみます。

まずは、事故の動画。

正面衝突 直前に“異変”が 事故の瞬間 防犯カメラに

自殺と思える根拠。
1.回避行動を一切取っていない。
2.逆走している事に気が付かないわけがない。
3.正規の車線で走っている車より速度が速い。
それらの理由からです。

最初の写真で位置関係を説明します。


ダンプの運転手はこの位置で左に回避行動を取り急ブレーキをかけています。
繰り返して見ないとわかりにくいですが、この位置からダンプの左側にある車線を踏んで左にずれていきますし、車体前方がブレーキで前のめりになっているままだという事がわかります。
車線の長さ・感覚は5mとの事ですが、真ん中の車線1つはどう見ても短いので、余りアテにならないと思います。

次の写真、左から乗用車が登場。



距離は12mを切っていると思われます。
ダンプが急ブレーキで前のめりになっていますが、積み荷が有るので止まり切れません。(尤も、普通乗用車で40km/h走行中の急ブレーキでさえ、停止距離は22mです。止まれる訳有りません。→ 参考ページ
左下の時間はに注目してください。0:14です。

衝突の直前。


ダンプは左にずれているのがわかりますが、左下の時間は0:14のまま。
1秒のゆとりすら有りません。
この動画からは乗用車が回避行動を取っている様に見えませんでした。
ダンプが最初に回避行動を取ってから衝突まで計測してみましたが、平均で1.5秒でした。
あなたは回避できますか? 無理だと思いますよ・・・。

私が「助からない・・・」と判断したのは、衝突の衝撃が「車の衝突安全試験」の比で無いとすぐわかったからです。

これが衝突直後ですが、この左側の丸に囲まれた車を覚えておいてください。



衝突後の写真のアップがこちらですが・・・


55km/hで壁に正面衝突させる衝突試験の場合、衝突した車が跳ね返るのって、せいぜい40cmくらいです。
参考動画がこちら。

【新型スイフト vs フィット ハイブリッド】衝突安全 どっちが優秀!?
 

今回の事故の場合、ダンプが止まり切れずに衝突後も乗用車側に動いていますので、乗用車は車2台分程跳ね返されている様です。
死因はわかりませんが、恐らく全身打撲と推察されます。

さて、ここから検証。

1.回避行動を一切取っていない。

乗用車が急ブレーキをかけた様子が無く、ハンドルの回避操作が動画上で見られなかったので不審に思い、衝突直前の両車の速度を大まかに割り出してみました。
車線の長さがどうも当てにならなかったので、それぞれの車の長さから距離を割り出し、衝突直前の平均速度を算出してみました。



衝突直前位置と、乗用車が現われた位置、ダンプが急ブレーキをかけた位置関係がこんな感じ。
乗用車は3台分の距離、ダンプは2台分の距離(ダンプ並べると私の編集ソフトだと車線が消えちゃうので、同じ長さくらいの黄線で代用)。
乗用車はホンダのフィットの様なので、全長3.9m弱。
3.9mが3台分並ぶ距離11.7mを、平均0.7秒で動いていました。

対してダンプは三菱の大型ダンプの模様。
ダンプの全長は8m弱なので、急ブレーキをかけてから16m弱の距離を平均1.5秒で動いていました。

時速を算出してみます。
乗用車側の時速が、11.7÷0.7×3600÷1000=60.17km/h・・・。マジか?
減速している様子が見えないと思ったけど・・・。

対してダンプは7.8mの長さだから、ブレーキを掛けてから約2台分進んで衝突している。
7.8mと仮定して15.6mを1.5秒で動いているから、
15.6÷1.5×3600÷1000=37.44km/L平均で38.4km/hとなる。
急ブレーキをかけてからの平均速度だから、衝突時はもっと速度は低いだろうけど、積み荷を含めれば10倍以上の重量が有る分、乗用車は分が悪い・・・。

2.逆走している事に気が付かないわけがない。



乗用車は、矢印の様に右折してきていますが、逆方向に向いている矢印が路面に4つも描かれています。
全部見落とすでしょうか?
そして、この視界の良い直線道路のこの位置からなら、正面にダンプカーが走ってきているのが見えているはずです。
更に、衝突後の前の写真に登場した丸に囲まれた車が、この位置に登場してます。

3.正規の車線で走っている車より速度が速い。

先程の写真に写っている丸の車の位置、よく見るとこの後、乗用車は追い越されています。


ところが、この丸の車は、衝突後に画面上に現れています。
つまり、衝突した乗用車は、通常の車線を走っているこの丸の乗用車を追い越して、突っ込んでいる事になります。
先程の60km/hと言う衝突直前の平均速度が、信ぴょう性を増してきましたね・・・。

自殺で無いとすれば、どうすればこのような状況になるのか?
人は普通、危険を察知すれば避ける行動を取るはずですから・・・。

私は交通事故解析の専門家では無いから何とも言えないし、検証も正確では有りませんが、この事故がどんな理由で起きたのか、続報が知りたいと思います。
完全に貰い事故のダンプの運転手さんの、メンタルへのショックは計り知れないと思う。
とても気の毒に思います。

コメント
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