トヨタの「インサイトショック」は、結局自分の首を絞めてしまう対抗策を打ち出してしまったようです(^^;)
さて、昨日に引き続き、プリウス試乗前に感じた事を述べさせてもらいます。
懇意にしているセールスマン氏が意外そうな言葉を口にしていました。
「『インサイトと見てからここに来ました。』とか、『これからインサイトも見に行きます。』というお客さんがいないのですよ。比較対象になっていないみたいです。」
個人的見解だけど、
片や5ナンバーで1.3Lと、「日本で受け入れ易いサイズとベーシッククラスの排気量」で登場し、1.8L車並みの価格のインサイト。
こちらのターゲットは庶民。
片や3ナンバーサイズで1.8L。2.4L車並の価格のプリウス。
こちらは今回「脱大衆車のハイブリッド」を目指していた感が強い。
インサイトに対抗するまでは、最低価格250万円で売ろうとしていた車だから、庶民向けの車としては造っていないはず。
インサイトの価格帯は189万円から221万円くらい。
プリウスは250万円から325万円で当初設定していたのを、インサイトが好調だったので急遽205~250万の価格帯3グレードを追加し、庶民にも振り向いてもらおうとした、という感じ。
もっとも、今後ラップするグレードがあるから、比べる人は増えてきそうだけど。
そして本題。
自らの首を絞め始めたトヨタ(!?)。
セールスマン氏いわく、「1.8Lオーリスがパッタリ(注文がなくなりました)。それと、ウィッシュと相見積もりを取るお客さんが多いです。」
価格が近く燃費が桁違いに良い。
エコを考えれば、オーリスやウィッシュに特別な必要性を感じない限り、プリウスに気持ちが行くのは無理も無いと思う。
プリウス人気は良いものの、それが他のトヨタ車のシェアを食う形になりそうな危機感を、現場のセールスマン氏は感じている。
今回試乗してみて、「この車が205万円で買えるなら、バーゲンかなw」と好印象を私は持ったけど、売る側としてみれば厳しい現実を突きつけられてしまった様だった(^^;)
コメント
- Luxio [2009年5月27日 23:26]
- こんばんは^^
今回のプリウス、赤字販売路線、間違いなしですね。。。
正直なところ、この戦略、初代パブリカから導入されたトヨタ的販売手法だという印象が強いです。。。
プリウスの推奨グレードについて、参考までに意見を伺ってきました。
その話は、今回、カローラ店ではなく、私的にお付き合いして頂いているトヨペット店で、セールス氏によると、お勧めはS、予算に余裕があればG、そんな結論を下していて、これは私と全く同じ考えです。
私的には、同じ205万円というプライスを考えると、プリウスのLグレードより、インサイトのLの方が装備が充実しているので、このクルマはバーゲンということは、見た方の考え方次第ですね。。。 - 真鍋清 [2009年5月28日 0:44]
- トヨタ自身が放ったプレミオ・アリオンキラー=それが新型プリウスに思えてなりません。
本来はプレミオ・アリオン/オーリス/カローラの中堅三車種の一ランク上を目指す「小さな高級車」=ガソリン車でいえばカムリかマークXあたりのグレードを狙って開発された今度のプリウスですが、熾烈な販売の現状があるとはいえホンダ側の「インサイトつぶし」を狙って急遽低価格グレードを三種も追加して平均価格を下げようとした辺り、コンセプトとマーケティングとの間の乖離が見える上トヨタ特有のえげつなさが見えて印象的です。
EP82様が感じられているのと同様、小生にも前から思い当たる節があり、プリウスを大売りに売りまくりたいトヨタの商魂はたくましい物がある一方で、自分自身の既存のガソリン車プレミオ/オーリス/カローラを死に追いやろうとしているのではないかという予感がかねてからしていました。
トヨタ自身、今後中堅ガソリン車三車種をどうマーケットに訴求していくのでしょうか?ハイブリッドが怖い中高年に売るか、値引きを大きくして一クラス下のユーザーに売りまくって粗利を稼ぐのか、どこか明確さを欠くビジョンに思えます。 - GXE10 [2009年5月28日 6:33]
- ソースに関しては不明ですが、発行されて居る地域からして、当事者からのリークと言う可能性も考えられる、約3年も前の此方の記事については皆さんどう思われますでしょうか?
http://www.chukei-news.co.jp/news/200602/15/articles_1869.php - まめ八 [2009年5月28日 21:46]
- こんばんわ。
ガソリン車とハイブリット車の競争がトヨタにとってジレンマとなる・・・
う~ん。まさにその通りですね。
新型プリウスを高級車にランク付けすることによって既存のガソリン車との競争を避けようとしたトヨタの戦略が見事に粉砕されたわけですね。
アメリカでは、エコ=金持ちのステータスになっているそうですが、トヨタはそれを日本に持ち込もうとしていたのでしょうね。
でも本当のエコは、一部の金持ちのステータスではなく、大衆に普及する事によって達成されるはずです。
そう考えるとトヨタのエコも所詮一企業のエゴにしか見えなくなってきますね。o(^▽^)o - EP82-SW20 [2009年5月28日 22:11]
>Luxioさん、こんばんは。 コメントありがとうございますw
私も多分買うのならスポーツ走行仕様のSツーリングまで視野に入れると思いますが、プリウスなら205万のLで十分ですね。
インサイトは多分シーケンシャルセレクトシフトができるLSになりそうです。
初代が確か215万円のプリウス。
それが2ランクも上になったような現行モデルが初代より割安で買えるのだから、バーゲンと思いますよw
>真鍋清さん、こんばんは。 コメントありがとうございますw
自分の首絞めていますよねぇ(^^;)。
他の一般他社種も価格のダンピングする必要が出てきちゃいますよね。
それとも車種を整理して小型ハイブリッドとプリウスに集約するつもりかもしれませんよ。- EP82-SW20 [2009年5月28日 22:20]
>GXE10さん、こんばんは。 コメントありがとうございますw
これが事実なら、2006年から2008年にかけてトヨタはぐんぐん売り上げを伸ばした時期ですよね。
新規車種の中には「買いたくない奴は買うな!」と言わんばかりの使い勝手を無視した車もあった時代。
これは「自社しか、売れるハイブリッドを持っていない」という「おごり心」が当初の廉価な販売価格を引き上げた結果、とも取れますね。
真相はわかりませんけど、当らずと言えども遠からず、かな?
>まめ八さん、こんばんは。 コメントありがとうございますw
トヨタのハイブリッドは今回のプリウスで、「全車金持ち向けの仕様」に変わりましたよね。
インサイトのお陰で、庶民が買えるグレードが残ったのはありがたいことですw。
エコが必要なのは、金持ちじゃなく庶民ですよね。
金持ちは、ガス代がリッター200円になったところで3Lエンジンの車を平気で乗れますよね(笑)- 五里霧中 [2009年5月31日 10:10]
- あまり知識がないので、えらそうな事は言えませんが。。。
>プリウスは250万円から325万円で当初設定
なんとなく、そのままでいけばよかったのに…って思います。
私としては、エコは気になるのでプリウスもインサイトも興味ありますが、
どちらもデザインが苦手です。
もっと可愛くて200万以下で購入できるハイブリット車が増えたらいいのにな。 - EP82-SW20 [2009年5月31日 22:30]
>五里霧中さん、こんばんは。 連続コメントありがとうございますw
そのままの設定で売り出したら、庶民がそっぽを向いたでしょうね(笑)
全部庶民の財布はインサイトに持っていかれたと思いますよ。
インサイトのできは1.8Lクラスの車と言っても過言では無かったですから。
2代目プリウスがあの価格設定のまま売っていても、多分シェアを食われたと思います。
私も平均グレードで180万円くらいのハイブリッドカーが欲しいです。
勿論スライドドアでw
あなたのブログにコメント投稿されたものです。