第6アーチを過ぎて更にしばらく登ると、電化された複線区間に遭遇。
複線区間は、現役の頃「新線」と呼ばれていた区間で、横川から熊野平駅跡までは今迄アップしていたアプトの道となっている「旧線」と分かれていました。
横川-軽井沢の中間に当たる熊野平駅跡から軽井沢側は旧線を利用して複線化した新線だったので、殆ど旧線当時の遺構は見られません。
僅かに見られる遺構がこの第18トンネル。
第18トンネル出口。 国道沿いに現れるのですぐわかります。
その先(写真の左側)に廃線跡を辿ると、国道から奥に見えるのが、この第13アーチ。
こちらは第3アーチに比べると地味ですが、5連のレンガアーチです。
この河原に見える矢印の部分、ちょっと河原としては不自然な色ですし、平らに見えると思います。
実はここは、私がこの写真を撮っている国道がかつてあった場所なのです。
矢印の部分は、国道のアスファルトの名残りです。
現在の国道は私の位置で左に曲がって線路跡から離れて登っていきます。
かつては、現在より低いこの位置を走り、橋の一番手前のアーチを右にくぐります。
それから左に折れてこの橋に沿って川を渡り(川は今より随分低かったみたいです)、再び左に折れて一番奥のアーチをくぐって橋の左に戻っていたのです。
さて、今回の碓氷峠の写真は、一応今回で終わりです。
次は、番外編を(笑)
「碓氷第13アーチ」地図
コメント
- おぺ [2009年5月7日 22:35]
- こんばんは、おぺです。
国道沿いにあるトンネルの遺構、姿を残したまま川となった国道、どちらも面白いというか、興味深い写真ですね。
川になった道は水の流れでここまで削られてしまったんでしょうかね。 - gxe10 [2009年5月8日 11:07]
- 嘗ては中山道の難所として知られた旧碓氷峠の周辺は、番外編の方に登場しませんでしょうか。
- まめ八 [2009年5月8日 19:16]
- こんばんわ。
碓氷峠周辺の遺構シリーズ、興味深く拝見しました。
人間の作った建造物は、人に放置されると最後は自然に戻っていくのですね。
重文としても残されるアーチ橋と、見捨てられた旧国道の対比が面白いと思いました。 - けいづか木の子 [2009年5月9日 11:41]
- ふむ・・・・
川が上がってるとは・・・・
土砂が崩れてってことですか??
旧道と云うのは歴史の移り変わりを感じさせますね。 - ep82-sw20 [2009年5月9日 17:22]
>おぺさん、こんにちは。 コメントありがとうございますw
私はここのかつての写真を見たのですが、川自体は国道より低い位置に有ったはずです。
土砂崩れか何かで埋まってしまい、国道が通れなくなったのかもしれません。
それで今の位置に国道を上げたのかも。
>gxe10さん、こんにちは。 連続コメントありがとうございますw
旧碓氷の中仙道は写真に収めていません。
しかし、「こんな道を大名行列が通れたのか!?」と疑いたくなるような狭くてつづら折の山道ですよ(^^;)。
>まめ八さん、こんにちは。 コメントありがとうございますw
そうですね、確かに国道は見捨てられてしまっています。
この13アーチの右側は、廃線になった新線の路盤の一部になっていますよ。
私もそんな対比では考えませんでしたけど、そのとおりですねw
>けいづか木の子さん、こんにちは。 3連続コメントありがとうございますw
そのようです。
土砂崩れがあって国道を上げざるを得なかった、と思われます。- luxio [2009年5月10日 14:40]
- こんにちは^^
煉瓦アーチ橋、3連橋とは違った見た目に纏い、こちらはシックな色合いになっていますね^^
この橋の界隈に流れる川、土砂崩れに加え、水位上昇によって、旧道が塞がれたことも考えられでしょうね。。。 - ep82-sw20 [2009年5月10日 22:40]
>luxioさん、こんばんは。 連続コメントありがとうございますw
この場所も第三アーチ同様に国道が下をくぐっていて見上げる様になっていれば、また違った風景で人気が出たかもしれませんね。
今は潅木の向こうでひっそりと佇んでいます。
あなたのブログにコメント投稿されたものです。