このヒーローは岡本太郎氏のアートをモチーフとした特撮ヒーロー物で
50年前に民放で放映された5分×10本の作品。なんとEテレで一挙放映
である。最近、太陽の塔をモチーフにした特撮動画をチラ見した記憶は
あるが、70年代半ばにこんな作品があったなんて初耳…と一旦は騙され
てあげたが、実はサカナクションの山口氏の私物である過去のグッズ紹
介や大人になった昔の子役のゲストを含めた解説など番組全てがフェイ
クで実は最近製作されたばかりの新作であった。タイムスクープハンタ
ー(2009年)はドキュメント風のドラマでタイムトラベルが事実と信じ
る人はいないだろうけど、これは信じる人が多いような気がする。詳し
い人が見れば海洋堂が協力している段階で50年前じゃない。このように
過去にシリーズがあったという間違いの元祖?は、フェイクではないが
仮面ライダーZX(ゼクロス)だろう。「仮面ライダーゼクロスは特番
(1984年)以後のシリーズはこちらの地方では放映されませんでした」
と思っている人が多数。実はテレビシリーズになってないのだ。筆者と
仲の良かった人の同人誌ではテレビシリーズ化されたと仮定しての挿入
歌のLPレコードの曲目や放映リストなどがフェイクではあるが紹介が
されていて心が熱くなった。今さらだけど某FCもこれくらい熱い物を
作って欲しかったな。商業作品ながらあえてフェイクでテレビシリーズ
を紹介した例もある。OVA作品・トップをねらえ!(1988年)の後日
発売のCDだ。実質はOVAが6本のみだが、テレビシリーズが半年間
放映という大嘘の解説は社内で問題となり、テレビシリーズのBOX化
のリクエストが何通も来たらしい。でも一番迷惑だったフェイクは1991
年のとんねるずの番組での木梨氏が手術の失敗で亡くなったという嘘の
特別追悼番組だろう。TAROMANの話が後になって申し訳ない。昭
和ヒーローの少々独善的な部分も上手く表現されており、面白い部分も
あったが、筆者はあの不思議コメディシリーズのようなシュール系や不
条理系のギャグは受け付けない思考回路なのだ。刺さる人は刺さるだろ
うが…多分、筆者の笑いのツボが違うのだろう。なので観ていて辛い部
分が多かった。ただ、ここまでの大きなフェイクはNHKでは禁断の王
国ムスタン(1992年)以来ではないかな?とNHKの古傷をつつく筆者
であった。
~PS~
後半のシルバーウィークは前半でやりきれなかった雑用の
続行&リベンジ!フィギュアの整理と撮影は無理かな?