寺社縁起研究会・関東支部

@近畿大学東京センター

第96回例会

2010年01月22日 | 例会履歴

2010.01.22 早稲田大学早稲田キャンパス

紹介と展望】長谷寺研究の現在―真言宗豊山派教師総合研修会参加報告を兼ねて―  藤巻和宏
【要旨】2009年12月11日、真言宗豊山派教師総合研修会に参加した。午前に藤巻が「縁起から見た長谷信仰」と題する基調講演をおこない、午後には「文化史から見た長谷信仰」というテーマでパネルディスカッションがおこなわれた。パネリストとそれぞれのテーマは、笹岡弘隆「歴史的観点から見た、長谷寺諸縁起類の成立と伝承、長谷信仰の展開」、藤巻「長谷寺霊験譚の勧進」、恋田知子「西国巡礼と長谷寺」、坂本正仁「江戸時代の長谷寺と本願・諸堂」である。これは宗派の教師を対象とした非公開行事であったが、宗派外から聴講を希望する声も多く、また、寺社縁起研究の面でも有益な議論がなされたので、本研究会において当日の講演・パネルディスカッション・質疑応答の内容を概説・紹介する。そのうえで、長谷寺研究の展望について若干の私見を述べたい。