寺社縁起研究会・関東支部

@近畿大学東京センター

第66回例会

2005年12月22日 | 例会履歴

2005.12.22 早稲田大学戸山キャンパス

【資料紹介】近世初頭における『九相詩』テクストの変容  山本聡美
【要旨】室町後期から江戸初期に成立した『九相詩』諸本(以下の三種)について、その本文の異同を検証する。17世紀前半の時期に九相詩の詩文に変更が加えられ、以後版本・絵巻・掛幅などの形で流布し、その影響が元来仏教教義に基づく図様をとっている聖衆来迎寺本「六道絵」の絵解き台本等へも波及していることの意味を考える。
(1)大永7年(1527)銘、「九相詩絵巻」(大阪・大念仏寺所蔵)
(2)慶長10年(1605)書写、『蘇東坡九相詩序』(個人蔵)
(3)慶安4年(1651)銘、「九相詩絵巻」(米原・佛道寺所蔵)