寺社縁起研究会・関東支部

@近畿大学東京センター

第31回例会

2001年07月19日 | 例会履歴

2001.07.19 早稲田大学戸山キャンパス

【研究発表】長谷寺の縁起と『長谷寺験記』―散佚書の存在と瀧蔵権現をめぐる考察―  藤巻和宏
【要旨】『長谷寺験記』は、『長谷寺縁起文』等、縁起の強烈な影響を受けつつ成立した説話集である。しかし、説話研究の対象として取り上げられることがあっても、縁起を相対化するというスタンスで扱われることは稀である。それぞれ編者も編述意図も、そして享受者も異なるテクストではあるが、だからといって併せて論ずることにより見えてくるものを無視することはできない。発表者は、縁起研究の立場から『験記』の価値を再評価しようと考える。