寺社縁起研究会・関東支部

@近畿大学東京センター

第86回例会

2008年12月18日 | 例会履歴

2008.12.18 早稲田大学早稲田キャンパス

【研究発表】素盞嗚流神道について―日御碕社と高野山―  大東敬明
【要旨】日御碕神社は島根県出雲市大社町に鎮座する。近世前期に同社別当・学雄は同社検校・小野尊俊に神道伝授を行い、高野山には神祇書を送っている。これらのなかには日御碕社の祭神である素盞嗚尊を重視するものがみえ、「素盞嗚流神道」の名称がみえるものもある。発表では、國學院大學図書館所蔵『唯一神道集』を紹介しつつ、素盞嗚流神道は日御碕社においては学雄の代のみにとどまるものであったが、高野山に送られたものは日光院・英仙が書写し、御流神道に関わる伝書として相伝されたことを述べる。
関連論文:大東敬明「素盞烏流(出雲流)神道について―日御碕神社宮司家・小野家所蔵文書を中心にして―」(『國學院大學研究開発推進センター研究紀要』第2号、2008)