寺社縁起研究会・関東支部

@近畿大学東京センター

第50回例会

2004年04月28日 | 例会履歴

2004.04.28 早稲田大学戸山キャンパス

【研究発表】関羽顕聖譚の考察―『碧山日録』寛正二年二月一日条を端緒として―  田中尚子
【要旨】『碧山日録』当該条は、関羽像入手記事に始まり、続いて数種の関羽顕聖譚を書き記す。本発表では、当該条の持つ意味を考えるべく、玉泉寺など中国の寺院縁起において関羽が取り込まれていく過程を整理する。一方、足利尊氏が関羽に準えて自らの肖像を描かせたとの伝承もあるが、このような、関羽という存在が日本で認められつつあった時代的な状況も視野に入れて考えてみたい。