Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

夏の余韻/ライヴの余韻

2005年09月01日 | old diary
 3時30分に会場入り。椅子とかを並べる。全部で50席。それでも、とても並ぶとは思えないスペースなんだけど、どうにかなってしまうものなのですね。本人がリハはぎりぎりまで遅くしてほしいとのことで、しばしの時間が空いたので、呼び屋手伝いのギタリストくんと店のマスターと3人で談笑。

 呼び屋手伝い:「九州までずっと車で移動なんですよ。俺が運転」
 マスター:「全部車でまわるの?すごいねぇ」
 MIYAI:「それこそ本当のツアーだよね。さすが放浪詩人。かっこいいなぁ」
 マスター:「いや、かっこいいとかそういうんじゃないと思うぞ。
       孫が幼稚園に入るから金がいるとかさ。もう62歳なんだろ。
       なんか理由がなきゃ、そんなつらいことしないって」
 呼び屋手伝い:「ギャラもけっこう安いんですよ」
 マスター:「ほらな。それでもやらなきゃならないんだよ」
 MIYAI:「いーや、きっとギャラなんか関係ないんでしょうね。かっこいい…」
 呼び屋手伝い:「はははは」
 マスター:「君は夢を見過ぎだよ」

 まぁ、どちらが正しいかはともかくとして、昨日はほんとにいいライヴだった。繊細なギターは昔となにも変わってなかったし、エリックの声はしわがれていたけれど、そこには風雪を耐えてきたようななんともいえない深みがあった。開演前に一番好きなレコードにサインをもらったんだけど、その中から2曲演ってくれたのは、きっと僕のそのレコードを見たからだと思う。…きっと。多分。えっと、どうなんだろな?まぁ、どうでもいいんだけどね。

 しかし、裏方に近いところにいると、終演後けっこうばたばたすることもあって、あまり余韻にひたってられないものなんですね。エリックはエリックで酒飲んで女口説きだすし。あんなに美しい歌を作った人も、酔っぱらうとただの女好きだったという。まぁ、そんなもんか…。

 帰り道、知り合いに借りた自転車をこぎながら、なんとかライヴの余韻を取り戻そうと頑張った。そんな夏の終わりの1日だった。