Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

損得でものを考えるなかれ

2005年09月28日 | old diary
 税金を払え!という催促状が届く。軽自動車税。1,000円也。つい忘れちゃうんだよな。えーえー、払いますとも。別に1,000円を踏み倒す気などさらさらない。ただつい忘れちゃうのだ。その辺を、こう、わかっていただきたい。

 税金のことはともかくとして、あまり金かねカネというのは好きじゃない。というか、なんでも損得勘定でものを考えるのはどうかと思う。

 例えば…。僕が友人から聞いた話。もう10年以上前のこと、僕の友人はそのまた友人たちと(僕も知ってる面々)、戸塚にある飲み屋へ出かけた。席につき、飲み物を頼み、乾杯。つまみをあれこれと注文する。ここまでは問題なし。問題はおばちゃんが肉じゃがを運んできたときに起こった。テーブルに肉じゃがが置かれるやいなや、ひとりの奴がすかさずジャガイモの数をかぞえだしたのだ。それを見たおばちゃんが「ちゃんと人数分入ってるわよー」と一言。

 「俺、すげぇ恥ずかしかったですよ」とは友人の弁。「あの飲み屋、肉じゃがのジャガイモの数がいつも決まってるわけじゃないでしょ。でも、おばちゃんは俺たちが4人だからって、黙って4個入れてくれてるわけじゃないですか。これって粋なことだと思うんですよね。なのに、あの馬鹿ときたら…。あいつのせいで、おばちゃんの粋が台無しですよ」。

 まったくその通りである。思えば、あいつはなにかにつけて、そういう奴だった。例え間違って誰かがジャガイモを2個食ったって、それはそれでいいじゃないか。また注文すればいいだろ。そんな細かい計算しないでさ、「あれ?お前、 ジャガイモ食った?ごめんごめん。2個も食いそうになっちゃった」とかさ。「いいよ。食えよ。また注文すればいいじゃん」みたいなさ。どうしてもっとおおらかになれないものか?

 これとは真逆の話になるんだけど。友達の女の子から(大変珍しく)恋の相談などを受けていたときのこと。あまりに傍若無人な彼氏の振る舞いに、他人事ながら腹がたった僕は、「また同じことしたら、もうやってあげないよ(なにをやるのかは忘れた)って言えばいいよ。きっと困ると思うぞ」と僕が言うと、「あたし、そういう条件みたいなことは絶対言わないの」と彼女は言ってみせた。

 いい女だなって思ったよ。くだらないことを言った自分が恥ずかしかった。彼女がどうかいい相手に恵まれて、幸せに暮らしていることを願っている。
 
 それでは、税金を払ってきます。遅くなってごめんなさい。