Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

雪が降った日の“Thunder Road”

2006年01月05日 | diary
 甥っ子と俺。江ノ島大橋にて。ほら、安心して寝てるでしょ。仲良しでしょ。

 3日の午後、両親と妹一家と一緒に、江ノ島神社へお参りに行った。ここは参拝すべき主だったお宮さんが2つ3つあって、その他にもちっこいお稲荷さんなどがいくつかある。それらを全部まわるのは大変なので、たいていは、主だったものだけに立ち寄り、お賽銭を投げ、手を合わせていく人が多い。しかし、僕の親族はちょっと違っていた。

 母親:「(小さなお稲荷さんを見つけて)あら、こんな小さいのもあるのね」
 妹:「ほんとだ。誰もお参りしてないね」
 妹の旦那:「みんな通り過ぎていくよね」
 母親:「かわいそうだから、寄ってあげましょうか」
 妹:「そうだね。お参りしてあげようよ」
 妹の旦那:「かわいそうだからね」

 あの、なんか間違ってませんか?まぁ、面白かったからいいんだけど。

 その夜は、北海道に住む友人が泊まりにきた。これに共通の友人をひとり加え、3人でしばし旧交を温める。僕らは古畑任三郎をテレビで観て、『Born to Run』のメイキングDVDを観て、あとは飲んだり食ったりしながら、僕の引越し先についてなど、いろいろな話をした(僕は引越しをしようと割と真剣に考えている)。彼は昨日1日ここでゆっくりしてから、今日の午前中に今度は長野県へと旅立っていった。彼を駅で見送ったとき、外では雪がちらちらと舞っていた。

 僕と残ったもうひとりの友人は、ひとまず部屋に戻り、さして美味くないデリバリーの中華を食べた。それからスプリングスティーンの『Storytellers』をはしょりつつ鑑賞。奥深い言葉のひとつひとつに、毎度のことながら胸を打たれる。番組の最後に歌われる名曲“Thunder Road”。これを歌った後、スプリングスティーンはこんなことを言った。

 「言ってみれば、この曲は招待状のようなものだった。招待客はオーディエンスと僕自身。そして興味をもってくれた人達。僕が招待するのは…、長いこの世の旅だ。愛する人と一緒に行きたい。愛する人々と。そして心地良い居場所をさがす。幸運を祈っているよ」。

 そうあれたらどんなに素晴らしいだろう。そうありたいとずっと願っている。