Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

タイム・カプセル

2003年12月10日 | old diary
 天気のいい日がつづいているが、いよいよ寒くなってきた。今日は鎌倉の紅葉でも見に行くか。もう遅い気もするけど。

 昨日、NYでお会いした方から小包が届いた。開けてみると中には、ジョンが亡くなったときの新聞記事や、1972年の海外でのロック誌、ビートルズやポールのシングル盤が入っていた。「私よりMIYAIさんが持っている方がいいと思って」とのこと。いやー、うれしいっす!こういう心遣いはつくづくありがたいもの。感謝です。

 ジョンの命日に届いたあのときの新聞記事(サンケイ新聞)。紙面をまるまるこのニュースにさいていて、ジョンの死が世間に与えた衝撃の大きさが窺える。と同時に、もう随分昔の出来事であることも黄ばんだ紙面から伝わってきて、不思議な気持ちにさせられた。翌日の新聞に載った犯人チャップマンについて書かれた小さな切り抜きも入っていた。

 1972年の海外ロック誌はダブロイド・タイプの新聞で、この号はジョン&ヨーコの特集。かなり長いインタビューも掲載されているが、英語なので読むことができず。初めて見る写真もあった。2人の表情にはほどよい緊張感があり、当時の彼らがもっていた強いエネルギーが伝わってきた。他の主な内容は、全盛期ストーンズのライヴ・レポ、クライド・マクファター(元ドリフターズ)の訃報、ジギー時代のデヴィッド・ボウイのライヴ・レポ、ボブ・ウィア(グレイトフル・デッド)の記事、ジョニ・ミッチェルの特集、プロデューサー達(トッド・ラングレンなど)の活躍を伝える特集。どれも面白そうなだけに、自分の英語力のなさが歯がゆい。

 シングル・レコードは6枚。ビートルズが3枚、ポール&ウイングスが3枚。「(これらが家に)なぜあるのか、当時の私にきいてみないとわかりません」とのこと。一緒に「Beatle Fair」と印刷された使いかけのメモ用紙も同封されていた。

 こうしたひとつひとつが僕にはとてもまぶしい。手にとってみると、僕の知らないあの頃の空気が蘇ってくる。それは儚くもあり、不思議とリアルでもある。