Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

『Concert for George』の舞台裏

2003年12月01日 | old diary
 昨日は仕事の行き帰りにジョージ&クラプトンの『Live in Japan』を聴いた。「I Want to Tell You」や「Something」にあの日の感動が蘇り、「Piggies」では随分と貴重なものが聴けたなぁと苦笑い(ブタのマスクが懐かしい)。そして声を合わせて歌う2人に胸がつまった。今日はそんな来日公演の初演からちょうど12年。あの日横浜アリーナにいれたことを幸運に思い、ジョージを日本へ連れて来てくれたクラプトンに深く感謝したい。それにしても、クラプトンには足を向けて寝れないな。

 そんなわけで、今日は朝から『Concert for George』を観ている。ジョージの歌声が聴けないことを、とても淋しく思う。

 ところで、昨日友人から電話で教えてもらったこと。なんでもクラウス・フォアマンは、このライヴで「All Things Must Pass」と「Wah Wah」でしかベースを弾かせてもらえなかったことに相当ご立腹だったとか。クラウスが現在連載中のビートルズ・クラブの会報に、そのときの気持ちを綴っているという。出演依頼を待っていると、ある日客席で観るための招待状が届いたという。 納得がいかずオリヴィアにメールを送ると、クラプトンから「ごめんよ。すっかり君を忘れてた」というなんとも淋しい謝罪をされたとか。その日のステージに立つことにはなったものの、参加は上記の2曲に限定されてしまう。ちなみにこのライヴでベースを弾いてるのは、デイヴ・ブロンズという男。誰だ?これではクラウスが気分を害するのも無理はない。「ゲイリー・ライトが呼ばれてないのも変だよね」とは友人の弁。確かに。すごくおかしい。用事があって来れなかっただけかもしれないけど。

 ただ、この日のステージに立ったのは全員が現役ばりばりのミュージシャン達だ。その点でいうと、今のクラウスでは確かに演奏面に不安がある気がしないでもない(もしクラウスが今も音楽活動しているなら話は別だが)。この辺のことをシビアにみての判断だとしたら、それはそれでジョージへの想いが伝わってくるようにも思える。

 僕らはただ観て感動してればいいけど、その裏ではきっといろんな感情が交錯していたのだと思う。みんながジョージを大切に想っているのだから、尚更やっかいだ。冷静じゃなくなるからね。そんな面々をまとめるのはさぞや大変だっただろうな、クラプトン。憎まれ役になることもあっただろうに。つくづく足を向けてなんか寝れません。