Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

Here Comes the SunとHello Goodbye

2003年06月25日 | old diary
 Here Comes the SunとHello Goodbyeが特別に好きだったことがある。Let It Be聴きたさに買ってもらった青盤を繰り返し聴いていた頃だ。最初はとにかく曲が多すぎて、どれがどれだかよくわからなかったんだけど。

 Here Comes the Sunはある日曜日の朝に聴いた。かつて僕はボーイスカウトなんてものに入っていたことがあって、このせいでせっかくの日曜日も早起きを強いられていた。いつものようにベッドからはい出し、ラジカセのスイッチを入れるとちょうどこの曲が流れてきた。それは完璧なシチュエイションだった。その日はとてもいい天気で、窓から陽が差し込み、実家の目の前の小学校からはなぜか野球の早朝練習の声が聞こえていた。「ん?野球の早朝練習??」。その瞬間、僕はこの日ボーイスカウトが休みであることを思い出した。「うぉっし!今日はあのかっこ悪い半ズボンをはかないで済むぜ!」。もう気分は最高。幸せってこういうことを言うんだろうなぁ、と思った。そしてこれまでで一番美しいHere Comes the Sunを聴きながら、いつかこの曲をジョージみたいにギターで弾けるようになりたいと思った。

 Hello Goodbyeは人気ナンバーだった。ラジオをレイディオと発音すると知って「ほぇ~」と思っていた中学1年生にも歌えてしまうサビがよかった。友達もみんなこの曲が好きで、学校でよく一緒に歌ったりしていた。ある日、ビートルズがいかに偉大かを僕がせつせつと説いていたとき(誰もまともに聞いちゃいなかったんだけど)、隣のクラスの女の子が「Hello Goodbyeはいい曲だよねー」と言ってくれた。「なんていい奴なんだろう」と、ちょっとその子のことを好きになりかけた(ならなかったけど)。まぁ、ほんのり甘酸っぱいお話ということで…。