Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

言葉にできない

2003年06月06日 | old diary
 今日はちょっとまじめな話を。7年前に大きめの火傷をしてからとその以前とで、なにが端的に違うかと言えば、それは自分が明らかに涙もろくなったということだ。ちょっと恥ずかしくはあるのだけど、いろんな人の優しさや思いやりに触れ、きっと僕なりになにかが変わったのだと思う。

 昨日の夕方のニュースで、明治生命のCMが取り上げられていた。ご覧になった方もいるかと思う。以下CMからの抜粋。

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平成4年10月19日 神様からの贈り物が届きました。

生まれた季節の「秋」と主人の好きな「雪」を合わせて
秋雪(あきゆき)と名づけました。

生後1ヶ月 ダウン症と判明。

合併症が原因で余命一年と告げられる。

「風邪をひいたら、最後だ…」と言われ、
いつも気をつけていました。

それでも少しずつ大きくなっていく姿を見るよろこび。

何を見ても 何をしても 
あなたはうれしそうでした。

3歳、「いずみの学園」入園。

運動会
一歩、一歩、ゴールをめざしました。

生きる・・・。

ただ精一杯生きる。

秋雪と過ごした6年の日々。

あなたに出会わなければ知らなかったこと…。

ありがとう。

http://www.meiji-life.co.jp/personal/cm/dear/

*秋雪くんは平成11年に亡くなった。

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 明治生命の「しあわせの瞬間(とき)」という公募に、秋雪くんのご両親が1枚の写真を応募したことから、このCM製作はスタートした。儚かった秋雪くんの命を、企業がイメージアップに利用したものだという批判もあるだろう。しかし、それについては、ご家族がはっきりと否定している。応募の段階でその可能性があることはわかっていた。ただひとつ、美化はしないでほしいと言った。命の短さではなく、6年間生きたことをそのまま伝えてほしいと。

 そして、少なくとも僕の目にはそのように映った。企業やメディアなんて関係ない。使われた写真はどれも優しく、力強かった。過酷な現実はいつだって存在するし、誰もがそれと向き合い、受け入れて行くしかないと思う。そして、その先には救いあると信じている。
 精一杯生きた小さな命に僕は叱咤され、少しじわっときた。