Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

花の東京

2003年06月04日 | old diary
 5年前に勤めていた会社を辞めて、転勤先の埼玉県からここ江ノ島に移り住んで以来、都内に出ることが極端に減った。

 僕は元々横浜市のはずれの出身で、友人の多くも神奈川~都内に住んでいる。だから埼玉にいた頃は、誰に会うにせよ、なにをやるにせよ、西武新宿線上りに乗って都内へと向かうことになった。ところがこっちに引越してきて、さらに都内にいた仲間までが神奈川県に住むようになった結果、集まる場所は横浜かせいぜい品川に。季節が良ければ海を見に江ノ島まで来てくれたりもする。その上、今の仕事はスクーターでの近場移動が多く、ちょっと遠くて電車に乗っても向かう先は下り方面ばかり(平塚や小田原方面、もしくは横須賀)。

 こうなってくると、都内で映画を観たり、美術館に足を運んだり(前からあんまり行かないけど)、買い物をしたり(中古レコード屋がほとんどだけど)、音楽が聴けるバーを飲み歩くことも、自然と減ってくる。というか、ほとんどしなくなった。海と自分の部屋、あとはちょろっと仕事して、たまに仲間と会う。これが今の僕の生活のすべてだ。確かに刺激は減ったけど、これはこれでなかなか心地良かったりもする。

 今や都内に出ることは、重い腰をよいしょとあげる行為である。最近じゃ都内じゃなくて「東京」とか言っちゃうもんな。「東京行ってきたよ」みたいな。

 いや、行き慣れてないと、けっこう遠いんですよ。ほんとに。だって、僕のところからだと、東京駅に出るのと同じ料金で熱海に行けちゃうんだから。どうせ同じコストかけるなら、せっかくだし温泉にでもつかって帰ってきたい(僕の部屋の風呂はとても狭いのだ)。風呂上がりならビールも一層旨いに違いない。

 ……。なんか段々おっさんくさい話になってきたな。まぁ、いいや。

 理想としては、月に何回か都内で仕事があればいいな、と思う。毎日は行きたくないし、住むのは嫌だけど、たまの上京は楽しくていいと思っている。