EMIRIO☆REPORT~雑貨ちょび読書たま~

☆日常生活を不定期レポするホニャララブログ☆

母親ウエスタン

2015-04-09 | 読書小屋
読書の暴走は続きます。ダブル原田でお次まいります~。

    
    「母親ウエスタン」 原田ひ香 光文社刊

前作「東京ロンダリング」がとても面白くて、「母親ウエスタン」が
発行されて以降、ず~~~っと気になっていて、やっと読みました。

全国各地で「母親業」を放浪する広美さんと、それぞれの家族、そして現在・未来・・・。
時にその行動は天使にも悪魔にも見える広美さんですが、憎めないのはなぜでしょう。

    「おそれいりましてございます」

このちょっとヘンな言葉づかいが、彼女の放浪と背負った「業」を
あらわしているようです。そして、たぶん、救われる未来を・・・。
この言葉から卒業するときが、彼女が自分の人生を生きる時かもしれません。

原田ひ香さんは、脚本家として活躍されている作家さんだそうです。
そのせいでしょうか? 読みながら場面(情景)がとてもイメージしやすく、
登場人物の台詞に奥行きを感じる・・・なーんてエラソーですね。私。

肩で風切るように颯爽とした「母親ウエスタン」という書名は同時に
哀愁を感じさせる、このお話にぴったりのタイトルです♪