遙かなる透明という幻影の言語を尋ねて彷徨う。

現代詩および短詩系文学(短歌・俳句)を尋ねて。〔言葉〕まかせの〔脚〕まかせ!非日常の風に吹かれる旅の果てまで。

新生(現代詩)

2017-10-19 | 心に響く今日の名言
汚れていない薔薇はない
そんな皮肉者の、云い放しも
薔薇である一点で
真実に至るときがある


かつて神の言葉を代弁するという
恐れ多い文人もいたが
シンカンセンはカンシンセンと、
さらっと言える
六十年詩人?といえば
隔世の感も関心もない世間につまずいている


いまさらに、不自由と感じている
汚れた薔薇たちは
糜爛に乱れる一点で
とりあえずの真実に至る時を待つ


泡沫の雫に濡れながら
新生の死人の誕生を待っている