遙かなる透明という幻影の言語を尋ねて彷徨う。

現代詩および短詩系文学(短歌・俳句)を尋ねて。〔言葉〕まかせの〔脚〕まかせ!非日常の風に吹かれる旅の果てまで。

大晦日に

2018-12-31 | 俳句
今日は大晦日。昨日はいろいろあってなにもかわったことはかなかったけど。今年は初めて俳句を作って見ました「10月から)。
また俳句の本と言うものを初めて読んで俳句についての考えをあらためて知った感じである。

「金子兜太の「俳句の作り方」おもしろいほどわかり本。と、岸本尚樹の「俳句の力学」「自句字解ベスト100の「岸本尚樹」。計三冊

初めて俳句の本を読んでその難しさと楽しさが少し解ったような気がしている。といったら多くの俳人から罵声が飛ぶかも知れない。「何をわかったことをいうな」と。

商業誌からは現代詩の注文もあったりして、来年からは両方を書いていくと云うことになるのか、
それとも、今年初めてと云う俳句に傾倒していくのかわからいが、来年もよろしく!

ビートたけしと「上海帰りのリル」(再録)

2018-12-29 | 心に響く今日の名言
’(2007年の記事を再録しました。10年前の私の記事です。若い人にはピント来ない文章かも知れません))

松本清張の不朽の名作といわれる文壇デビュー作でもあった「点と線」が、ビートたけし主演のTVドラマとして、二夜連続で放映された。

端的な感想をいってしまえば、、ビートたけしが扮する鳥飼刑事役が見事にはまっていたように思う。
有名な東京駅の13番線から15番線が見通せる時間がわずか4分という、空白の時間帯が小説ではキーポイントであったが、テレビではどのように表現されるのかにも興味があった。
ビートたけしの鳥飼刑事が戦前から戦後の間もない時代を生きぬいた男の心情のようなものが、片時も離さないしわくちゃの帽子に象徴されていたように思う。(日本が高度成長期へと向かうもっとも輝いていた時代でもあったろうか。)それは上海で出逢って結婚した妻への深い愛の象徴であったかもしれない。それにしてもすごい主役級の俳優が脇を固めていることでもおどろいた。

昭和30年という時代背景を忍ばせるようにビートたけしが唄った「上海帰りのリル」が印象深く心にのこった。同時に「上海帰りのリル」を歌って一躍第一線の歌手となった津村謙の透明感のある歌声も流れた。それも何十年ぶりかで聴いたが、最後にもう一度ビートたけしの「リル」の歌声が流れて、ふと私が当時はまだ小学生だった頃の幼い時代へとつれだされて終わった。(「リル」を知らない若い人はどう感じたろうか。)
当時、学童期だった私にとっては「点と線」と「上海帰りのリル」という組み合わに、なんの異和感もなかった。それはまた、甘い郷愁に変わったようにもおもえた。