アルクの代名詞とも言える通信講座「1000時間ヒアリングマラソン」が、今月末までの受付で販売休止になるとプレスリリースされました。
ちょうど30年前の1992年、浪人の末に第一志望の大学に合格。大学入学後、受験英語から実用英語へ脱却しようと、バイト代をはたいて申し込んだのが「1000時間ヒアリングマラソン」でした。一日3時間の英語を聞き続け、一年間で1000時間が目標でした。毎月送られてくる月刊誌「ENGLISH JOURNAL」のテープを中心に、英語を聞く日々が始まりました。
しかし、大学入試センター試験をはじめ、当時の大学受験ではリスニング試験は一切なく、英語を聴くことに無関心だった私は、初めて耳にする生の英語に圧倒されました。「こんなの分かるわけない・・・( ;∀;)」と、早々に挫折感を味わいました。当時初めて受けたTOEICも、L:255点・R320点(T:575点)で、いかにリスニングが苦手だったかを表しています。
しかし、毎日の通学時間などを利用して、愚直に英語のシャワーを浴び続けた結果、少しずつ英語が聴けるようになり、TOEICの点数も伸びていきました。そして、社会人一年目の連続休暇の旅行中に一週間集中して教材を聞き続けた結果、TOEICでL:375点・R:365点(T:740点)と、当時の大きな目標だった730点を初めてクリアし、その後の留学へとつながっていきました。
留学で渡米して最初に撮った、シアトルのアルカイビーチの写真。この場所に来られたのも、「ヒアリングマラソン」を受講して生の英語と格闘したからだと言えます。
リリース記事にもあるように、今の時代はインターネットで簡単に旬な英語学習の素材に触れることが出来ます。時代の趨勢に従った決断とはいえ、受講生の一人として寂しい限りです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます