英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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現実を目の前に突きつけられた瞬間

2019年01月25日 | 閑話
高3だった1990年。第二次ベビーブーマーたちは大学受験に臨み、まさに受験戦争という言葉が相応しい時代でした。私立文系専願だった私は、早稲田(政経・教・社)、明治(経営)、学習院(経済)、中央(商)を受験しました。よくいる現役生の典型で、受験校に見合った勉強をしていなかったにもかかわらず、なぜか「俺は受かる」という根拠のない自信だけは持っているという、救いようのない受験生。第一志望の早稲田は受かる、だから、滑り止めの中央は余裕で受かって当然と思って憚りませんでした。
受験のため上京していたある晩、宿泊していた新大久保のビジネスホテル近くの公衆電話から、中央大学の合否を聞くために自宅に電話をかけました。当時はインターネットやケータイはないため、合否を確認する術は、直接掲示板を見に行くかレタックスしかありませんでした。電話に出た父にレタックスの封を開けてもらい、商学部の番号を確認してもらいました。しばらくすると
「お前の番号、・・・ないぞ」
と、受話器から聞こえてくる父の声。私は我を忘れ、
「そんなわけないから!学部を間違っているよ。ちゃんと見て!」
「他の学部も見たけど、ないぞ・・・」
「そんなはずない!絶対あるはずだ。俺が落ちる訳がない!」
と現実を信じられない自分がそこにいました。そして、しばらくして
「分かった・・・。ありがとう。まだ、早稲田の発表が残っているから・・・」
と説得力のない言葉を残して電話を切ったのを覚えています。
当時の、中央(商)の偏差値は62。学習院(経)64はもちろんのこと、早稲田(政経)72、早稲田(教)68、早稲田(社)65なんて受かる訳もないことを認めざるを得ませんでした。

自分の実力は大したことないのだ、もう浪人という現実から逃げることはできないのだ。そう、まさに現実を目の前に突きつけられた瞬間。世の中の厳しさを知らなかった18歳の青二才にとって、初めて挫折を味わった瞬間でもありました。

たかが大学受験。偏差値が全てではないかも知れません。人生の勝ち負けが大学名で決まるわけでもありません。しかし、現実を直視し、自分という弱い人間と向き合い、自分で道を切り拓いてくれるきっかけを作ってくれたのは、私にとって間違いなくそれは大学受験でした。

目標を達成するために何が必要で、どうしていくべきか。成長は現実を受け入れて向き合うことから始まります。


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