英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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英語習得指南書

2013年05月21日 | 英語勉強法
国際語学社さんから献本いただいた『杉山式 究極の音読プログラム』。
英語指導の現場に立つ者として、献本いただいた本著に真摯に取り組み、その書評を挙げるのは責任ある仕事です。1チャプター20回の音読を連続で行い、一日2~3チャプター進め、5月7日から着手し、昨日(20日)やり終えました。

収録されている1チャプター当たりの英文量は少ないですが、本著が初級コースということを考えれば適当な分量です。また、英文の内容はさまざまなジャンルから構成されており、飽きません。音読に初めて取り組まれる学習者の方は、1チャプター・20回音読を10分でできるようになれば、なかなかだと思います。音読をかなり行ってきた私でも、本著に取り組んで3日目くらいから、初見の英文に接した際の反応が格段によくなりました。閾値を超える(=breakthrough)時に味わう感覚。やはり、英語学習の基本は音読だと改めて思いました。


そもそも、英語ができるようになるためになぜ音読をするのか。それは、英文構造を瞬時に見抜けるようにするため、そしてまた、瞬時に英文を自分の頭の中で組み立てることを可能にさせるためです。これまでは、文法知識で英文構造を理解させるという英文解釈の参考書が巷にあふれていました。しかし、本著は、英文解釈をしながらも音読に重点を置き、英語の語順で英語を理解させ、結果的に文法的に英文解釈ができるように工夫されています。そういった点で、従来の参考書とは一線を画します。

高校時代、私は“バイブル”と絶賛されていた伊藤和夫著『英文解釈教室』に取り組みましたが、ご多分に漏れず、その難解さ故、挫折しました。その後、浪人時代に自分で模索しながら音読による英語習得法にたどり着き、実践した結果、偏差値は70超、志望大学にも合格。大学入学以降も音読による学習を継続して、留学までしました。帰国後、英語で飯を食っていこうと決意した時、改めて『英文解釈教室』を読んでみました。その時、初めて気づいんたんです。結果としてたどり着いた地点は、伊藤先生が『英文解釈教室』で目指されていたこととまったく同じであったと・・・。


『杉山式』には、上述したように私が浪人時代に模索し、確立した英語習得法がそのまま書かれています。最初、私は音読指南書と思っていましたが、そうではありません。これは英語習得指南書です。本著にしたがって音読学習を継続していけば、英語習得の根幹に触れられるはずです。本著に取り組むことで、音読による英語学習の輪が、草の根のように拡がっていくことを望みます。


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