自然を体験する旅

エコツーリズム・プロデューサーの壱岐健一郎がお届けする旅に関するスローなブログ

パーマカルチャーなNZの暮らし体験

2004-08-26 11:06:40 | ニュージーランド

名実ともにスローライフを実践するパーマカルチャー農園を訪問してきました。
 パーマカルチャーとは、permanent aguriculcureの略語で、循環型社会のモデルとしていま注目されています。発祥はオーストラリアのクイーンズランド州クリスタルウォーターで、すでにここには大きなコミュニティが形成されています。
 今回訪れたのはオークランドから車で北に1時間半ほどの、「レインボーバレーファーム」。冬でも温暖な丘陵地帯を通過したノースランド地方の一角にある「七人の小人の家」です。オーナーのジョーさんとトリッシュさんの二人で経営する農園はオーストラリアとは対照的にこじんんまりとまとまっていて、中央に位置する母屋が可愛らしいおとぎの国の家に見えます。
 二人がここに移り住んだのは1988年。現在20ヘクタールの土地に1000種類におよぶ果樹を中心に様々な植物が栽培されています。もちろん化学肥料などは一切使用せず、先祖伝来の有機農法を上手にとりいれています。
 ミルク、ヨーグルト、チーズを作るための牛、羊毛をとるための羊、食肉のための丸々太った黒豚、鶏、アヒル、七面鳥などの糞尿も肥料に利用されています。
 鶏小屋は暖かくなるので温室として野菜栽培にも利用され、鳥が屋根に糞をして、そこから植物が育ち、屋上緑化も自然に行われています。その外観はのどかでおとぎ話の世界を連想させてくれます。
 屋内は断熱保温の設計により少量の電力で過ごすことができ、外のピザ釜を使って、焼きたてのピザやパンとオーガニックな食品を使ってガーデンパーティを楽しむこともできるそうで、来年1月に計画しているスローライフ体験ツアーでは、ぜひ皆で美味しくて快適な一時を楽しみたいと考えています。
 一般の観光旅行や団体旅行には不向きですが、ジョーさんからは少人数のエコツーリストであれば受け入れられると言われました。ちょっと手前味噌になりますが、こんな雰囲気を喜んでもらえる人たちと、ぜひ、もう一度訪れたいと思っています。



湿原と青空

2004-08-17 12:00:43 | 環境

お盆休みで高速道路が混み出した頃、尾瀬は意外にも静かでした。
親子、編集者、ハイキング仲間、環境ボランティアなど様々な人達と
エコツアーを体験しました。環境漫画家のつやまさんはエコネコを
間伐材に描いたり、漫画絵日記の指導をしたり、大活躍でしたが、
帰りには少し足を引きずっていたみたいでした。これからは体力も
つけなければ・・・こっちは私がコーチします。
それにしても、湿原に映った空はとてもきれいでした。