自然を体験する旅

エコツーリズム・プロデューサーの壱岐健一郎がお届けする旅に関するスローなブログ

マオリの友人と森の神を訪ねて

2007-09-25 19:03:24 | ニュージーランド

ボルネオから帰った5日後、再び、赤道を越えもっと南のニュージーランドへ
行ってきました。今回は仕事半分、プライベート半分。北島のノースランド地方
にはこの地域だけに残るカウリの巨木群がありました。以前何度か行っていましたが
今回は結婚25周年を記念して25年振りに妻と二人では2度目のNZ旅行でした。
自分には見慣れた景色やキウイやマオリの仲間が、妻にはどのように映ったか?
25年前は羊と写真を撮って無邪気に楽しんでいましたが、今回は予想だにしなかった
自分達の会社がプロデュースするイベントの下見も兼ねての旅でした。
巨木の森の手前にもこんなカウリの木がありました。ずっと案内してくれたマオリ人の
コロさんとは妻もケッコウ意気投合したようです。


ホキアンガの仲間達は陽気で気がやさしくて、力持ち・・・
シェインさんなんかラグビーNZオースブラックス代表候補にまでなったとか。
みんなで森林マラソン&ノルディックウォークコースの下見をしました。
森の神「タネマフタ」の前での記念写真


名もないカウリがこんなにでかい。


森の父「テ・マツナヘレ」は先日の暴風雨で上部が折れ、痛々しく傷ついていました。
なんとか再生を願いました。


これでも7番目の大きさだというカウリの木「ヤカス」
この木は触れることができるようになっていましたが、質感とツヤには驚きました。
11月の九州森林スポーツフェスタまでにはこの企画をまとめなければ!
今度はコロさんたちが日本・九州にやってきます。
その時は、篠栗の巨木群を案内してあげたいと思っています。
そして、両国のの交流と環境保全を目的として
来年6月にはワイポウアの森での森林マラソン&ウォーキングが実現することを
夢見ています。

赤道直下でソーラークッキング実験

2007-09-19 15:20:16 | ボルネオ
インドネシア側ボルネオ(カリマンタン)では?

7年前の森林火災で焼け野原になった草原。雄大で気持ちのいい風がふいていましたが、
森に戻すには辛抱強い活動が求められています。

ボルネオオランウータン協会BOSの新しい施設は広大な敷地にできていました。
宿泊施設も充実していましたが、何より、主役のオランウータンが以前とは
天地の差の環境でノビノビと過ごしていました。野生に帰るには相当厳しい
現実がありますが、地道な関係者の努力が期待されます。
 ここで束の間の昼食時間を利用して、足利工大中條教授考案のソーラークッカーを
試してみました。たった約30分で熱湯(沸騰はしませんが、容器に触ったら
火傷しました)になり、レトルトのカレーを作りました。残念ながら調理する
時間がなく、マレーシア側に行っている別班に期待しました。
それでも施設のスタッフは喜んで食べていましたので、器材を寄贈しました。




一方マレーシアでは?


同じ時期に同じボルネオ島のマレーシア側サバ州のキナバタンバン川上流の村に
ホームステイしていたリボーンの別のツアー。同行したMISOに同じソーラークッカー
を持たせましたが、大学生たち中心のこちらのツアーは時間的余裕もあり、各家庭に
ステイしていたため、ソーラークッカーを使って地元の食材でのカレー作りに成功したようです?味はまあまあ、製作時間は約4時間だったとか。水から野菜などの具が
煮込まれるには相当時間がかかったようです。それでもスローな時間が余るほどあったので できるまで  じっくり 待っていたようです。

3年ぶりのボルネオ(カリマンタン)島での植林

2007-09-06 11:49:17 | ボルネオ

毎年恒例のカリマンタン島(インドネシア側ボルネオ島)植林ツアーに
3年ぶりに同行しました。地上、30mのキャノピーブリッジには
相変らず爽やかな風が吹いていました。時折のスコールも気持ちのいい
シャワー。都心のビアガーデンではやりのドライミストはこんな感じ?
20代~70代 の幅広い世代のメンバーは短い旅の期間に世代を超えた
コミュニケーションを作り上げました。

海外旅行のベテランから初めての人まで、海外植林のベテランから植林そのものが
初めての人まで、悠悠自適な年金受給者から大学生まで。様々なプロフィールを
持つメンバーには5日間のドラマのキャスティングが自然に出来上がりました。
共通したのは 皆さんが 前向きであること。環境にも自己開発にも。 


7年前には焼け野原だった場所には雑草が繁茂していました。3年前に植林した場所の
近くに今回は植林。小雨の中の作業は、晴天時よりは楽だったでしょう。
苗木の成長も期待できる雰囲気でした。



3年前に植えたメランティの苗木は身長をはるかに越え、3mくらいの高さに
なっていました。幹周りも直径5cmはあったでしょう。熱帯雨林の成長の早さに
改めて驚きました。もう大丈夫でしょうが、今後の成長を願いました。