新年に入り、町の中も動き出してきました。朝はラジオ体操の初日で会長さんのご挨拶がありました。
日が昇ってからは仕事始めの区役所へ年末年始にお聞きした陳情について相談に行ってきました。その他、葬式等の連絡や日程確認、後援会行事の初詣会の準備、夜はお通夜と一日中飛び回っていた一日でした。
今回の休み中にお受けした陳情の中で幾つか時間のかかりそうなものがあります。一つは相続に関するご相談。私は弁護士ではないので、相続に関する基本的なルールをお伝えして、本人の意向を確認しながら法律相談を紹介して、最終的に弁護士さんを紹介するか、否かを決めていくことになります。
もう一つは、心の病にかかっているかもしれない人の生活状況について近所の方からの指摘を受け、本人と会って今後の身の振り方を相談する件です。公的機関に相談する場合、本人にその意思がなくては取り合ってもらうことはなかなかできません。以前も、心のバランスが崩れた人と関わることがありましたが自覚症状がない場合は、病院に行った方がいいとはなかなか言えません。生活の基盤が崩れてしまっている人の場合もまたしかりです。本人の尊厳を無視しては、素直に立ち直りの切っ掛けをつかんでもらうことはできません。そして、この種の陳情やケースではベストの解答というものも存在しないだろうなあとつくづく思います。経験を積みながら、相手を不幸にしないためのスキルをつけていくしかないなと思うばかりです。
「ところで、区議会議員の本業は何なんだ?」と突っ込みが入りそうなので一応自分なりの考えを示しておくと「区民の利益を代弁する人兼区民のよろず相談員」と考えています。「利益の代弁」という意味では区民全体の将来にわたった生活環境を如何にして守るかという観点から研究・議論し、決定をする役割。「よろず相談員」という意味では、区民が受けられるサービスに困っている人をどうつないでいくかを考え調整するという役割として考えています。