ごろりんブログ

雫石鉄也のブログ

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

2020年10月19日 | 映画みたで

監督 ライアン・ジョンソン
出演 ダニエル・クレイグ、アナ・デ・アルマス、クリス・エヴァンス

NHKで放送している「名探偵ポアロ」を毎週楽しみに観ている。デビッド・スーシェのポアロで声が熊倉一雄という極め付きのモノだ。
この映画の監督ライアン・ジョンソンはクリスティみたいな「名探偵」モノをつくりたくて、この映画を撮ったとのこと。
「名探偵」なる存在は20世紀のモノではないだろうか。ホームズは19世紀だがポアロにしても、金田一にしても「名探偵」は前世紀が似合う。
この映画にも「名探偵」で出てきて、警察をさておき推理を働かせ「犯人はお前だ」をやるが、21世紀で「名探偵」はどうもそぐわない違和感を感じたしだい。出てくるBMWが古いタイプなので20世紀かなと思ったが、登場人物がスマホを使っているので、どうも現代の21世紀の話らしい。
お話はクリスティというより横溝正史みたい。大金持ちが不自然死。刃物でのどを斬られて死んでいる。状況は自殺だが、名探偵ブランは他殺と見ている。容疑者は家族全員と家政婦、被害者に雇われている看護師。
被害者の長男は亡くなっている。長男の嫁、次男、孫たち。どいつもこいつもあやしい。看護師は被害者から信頼され、家族からも仲良くされ、家族同然のあつかい。で、この家の当主が死んだ。莫大な遺産はだれが継ぐのか。遺言書はある。弁護士が遺言書を開封する。指定された相続人は意外な人物であった。
登場人物の中の一人の体質が物語の重要なキーとなっている。×××は△△すると〇〇するのだ。最後に犯人はこの人物の○○で殺人(大金持ちの方ではなく被害者Bの)を自白させられるのだ。