ええ、秋でございます。上方落語で秋の噺といえば、ワシがぱっと思いつくのは「まめだ」ですな。元は三田純一先生が、上方落語に秋の噺が少ないということで桂米朝師匠に書いた落語です。
若手の役者が仕事帰りに傘の上に異変を感じるんですな。ずっしりと重い。で、なんぞが取り憑いたに違いない。ちゅうんで傘をさしたまま、トンボを切ると、なにかが叩きつけられました。
この若手役者の実家が薬屋。膏薬を売っております。母親が一人で店番しとると絣の着物を着た子供が膏薬を買いに来る。店を閉めて金勘定するとお金と現物があわん。銭箱に木の葉が1枚入っとる。ちゅう噺です。子狸がイチョウの葉を銭に変えて膏薬を買いにきてたちゅうこった。
この噺、オチがよろしいな。死んだ小狸のにようけイチョウの葉が舞い集まって来る。「ほれ、見てみい、狸の仲間からようけ香典が集まった」情緒があって哀しくて秋の風情がようでとる。米朝師匠の口演で聞くと、しみじみとしますなあ。
若手の役者が仕事帰りに傘の上に異変を感じるんですな。ずっしりと重い。で、なんぞが取り憑いたに違いない。ちゅうんで傘をさしたまま、トンボを切ると、なにかが叩きつけられました。
この若手役者の実家が薬屋。膏薬を売っております。母親が一人で店番しとると絣の着物を着た子供が膏薬を買いに来る。店を閉めて金勘定するとお金と現物があわん。銭箱に木の葉が1枚入っとる。ちゅう噺です。子狸がイチョウの葉を銭に変えて膏薬を買いにきてたちゅうこった。
この噺、オチがよろしいな。死んだ小狸のにようけイチョウの葉が舞い集まって来る。「ほれ、見てみい、狸の仲間からようけ香典が集まった」情緒があって哀しくて秋の風情がようでとる。米朝師匠の口演で聞くと、しみじみとしますなあ。