ごろりんブログ

雫石鉄也のブログ

ポークビーンズ

2023年12月10日 | 料理したで
 
テレビで時代劇は絶滅危惧種だ。NHKの大河ドラマ以外ではほとんど見られない。でも時代劇はUHF局などで再放送されている。ところが西部劇は完全に絶滅した。日本のテレビでは観れない。西部劇の好きな小生はさみしい。子供のころはよく西部劇を観た。とくに好きだったのはローハイド。今や大巨匠となったクリント・イーストウッドが若いころ出ていた。テキサスからミズーリまで3000頭の牛を運ぶカウボーイたちの物語だった。この一行の料理人をやっていたのがウィシュボーンというじいさん。すすだらけの鍋を焚火にかけてなにやら煮ていた。荒くれカウボーイたちが「また豆か」と文句をいうと、「だまって食え」と叱っていた。あれはどんな料理なのか想像して作ってみた。ポークビーンズかチリコンカーンみたいなものだと思う。チリコンカーンはコロンボ警部の昼食として有名。で、たぶんポークビーンズだろうと、料理してみた。ようは、肉と豆を煮たものだ。
 肉は豚肉、それも塩漬けのベーコンみたいな肉を使っていたと思われる。牛肉は使ってないだろう。牛は周囲に山ほどいるが商売モノには手をつけないだろう。豆は白いんげん豆を使った。缶詰の水煮ではなく乾物の豆を使った。一晩水につけてもどす。もどし汁は豆のうまみが出たいい出汁なので、そのまま使う。
 オリーブオイルでにんにくと玉ねぎを炒めて、豚肉を入れてもどし汁で煮る。豆も入れよう。ケチャップ少しと黒コショウで味付け。1時間ほど煮ればでき上がり。
 木のさじですくって食えば、気分はリー・バン・クリーフ。ただし食べ終わったあと銃を抜かないように。あなたの目の前の人は、たぶん賞金首ではない。