中秋 お月見

今回もまた、大須賀筠軒（おおすがいんけん　天保12(1841)年～大正元(1912)年）が、明治25(1892)年に書き記した『磐城誌料歳時民俗記』（歴史春秋社刊）を紐解いてみたいと思う。
『磐城誌料歳時民俗記』には、江戸時代から明治時代の初めにかけてのいわき地域の民俗や人々の暮らしが極めて丹念に書き綴られている。

さて、『磐城誌料歳時民俗記』の中秋の項には、次のような記述がある。中秋に行われる「お月見」についての記述だ。

中秋　観月ノ宴ハ、他方ト異ナル事ナシ。

これを現代的な表現に改めると、次のようになるかと思う。

中秋
観月の催しは、他の地域と同じことがいわき地域でも行われている。詳しくは記述しない。