大須賀筠軒(天保12(1841)年~大正元(1912)年)が、
明治25(1892)年に書き記した『磐城誌料歳時民俗記』(歴史春秋社刊)を
ひも解くこととします。
どうぞ、お付き合いください。
さて、『磐城誌料歳時民俗記』の旧暦10月9日の項には、
次のような記述があります。「刈上げ祝い」についてのものです。
九日 刈上ゲ祝ナリ。稲ヲ刈収メタル祝トテ、餅ヲ搗キ、熨斗餅ヲ田ノ神ヘ供シ、親類、合壁互ニ贈答ス。家々ノ杵声、節季、正月ニ異ラズ。日ヲ過テ、田ノ神餅ノヒラキトテ、一門互ニ招キアフ。
これを現代的な表現に改めると、
次のようになるかと思います。
旧暦10月9日 この日に「刈上げ祝」が行われる。
稲を無事収穫出来たことを祝い、餅を搗き、
熨斗餅を作り、田の神様にお供えし、
親類や隣近所にも贈る。
家々で餅を搗く賑やかさは、
節季の祝いや正月の際のそれに劣らない。
さらに数日後、「田の神餅の開き」ということで、
親戚の者同士が集まり、再び、お祝いをする。
明治25(1892)年に書き記した『磐城誌料歳時民俗記』(歴史春秋社刊)を
ひも解くこととします。
どうぞ、お付き合いください。
さて、『磐城誌料歳時民俗記』の旧暦10月9日の項には、
次のような記述があります。「刈上げ祝い」についてのものです。
九日 刈上ゲ祝ナリ。稲ヲ刈収メタル祝トテ、餅ヲ搗キ、熨斗餅ヲ田ノ神ヘ供シ、親類、合壁互ニ贈答ス。家々ノ杵声、節季、正月ニ異ラズ。日ヲ過テ、田ノ神餅ノヒラキトテ、一門互ニ招キアフ。
これを現代的な表現に改めると、
次のようになるかと思います。
旧暦10月9日 この日に「刈上げ祝」が行われる。
稲を無事収穫出来たことを祝い、餅を搗き、
熨斗餅を作り、田の神様にお供えし、
親類や隣近所にも贈る。
家々で餅を搗く賑やかさは、
節季の祝いや正月の際のそれに劣らない。
さらに数日後、「田の神餅の開き」ということで、
親戚の者同士が集まり、再び、お祝いをする。