これまで5回にわたって、いわきの「鳥小屋」について触れた。
ところで、現在、一般に、いわきの「鳥小屋」行事は
正月を送るために行われるものと説明されることが多い。
この季節になると、新聞やテレビニュースなどでも、
頻繁に「鳥小屋」行事の様子が取り上げられ、
写真や映像が紹介されるが、そこでもやはり、
「鳥小屋」は正月を送るために行われるという説明が行われている。
しかし、私は、「鳥小屋」行事は、元来、
「小正月」(陰暦の1月15日)を迎えるための行事ではなかったのか
と考えている。
かつて、いわき地域では、
「小正月」の前日に当たる「小年」(陰暦の1月14日)に
「鳥追い」や「火打合い」「どんと焼き」など、
農耕民にとって極めて重要で、意味深い行事を催し、
「小正月」を迎えていた。ところが、「小正月」の重要性が薄れ、
正月といえば、1月1日という傾向が強まるにつれ、
いわきの「鳥小屋」行事の意味合いにも変化が生じたのだ。
ところで、現在、一般に、いわきの「鳥小屋」行事は
正月を送るために行われるものと説明されることが多い。
この季節になると、新聞やテレビニュースなどでも、
頻繁に「鳥小屋」行事の様子が取り上げられ、
写真や映像が紹介されるが、そこでもやはり、
「鳥小屋」は正月を送るために行われるという説明が行われている。
しかし、私は、「鳥小屋」行事は、元来、
「小正月」(陰暦の1月15日)を迎えるための行事ではなかったのか
と考えている。
かつて、いわき地域では、
「小正月」の前日に当たる「小年」(陰暦の1月14日)に
「鳥追い」や「火打合い」「どんと焼き」など、
農耕民にとって極めて重要で、意味深い行事を催し、
「小正月」を迎えていた。ところが、「小正月」の重要性が薄れ、
正月といえば、1月1日という傾向が強まるにつれ、
いわきの「鳥小屋」行事の意味合いにも変化が生じたのだ。