Ambivalent Blog

e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

苦しさの証か? DELLの携帯音楽プレーヤー販促キャンペーン

2004-07-01 | ◆ビジネス
Dellが携帯音楽プレーヤーの販促戦術に、iPodからの乗り換えに100ドル返金するという話。Dellの製品はiPodよりも機能は上でしかも値段も定価ベースで100ドルも安い。それに加えて100ドルの返金キャンペーンである。

コモディティ化したパソコンやプリンターでは、消費者は価格に安さに飛びついたが、携帯音楽プレーヤーはまだその領域までは行っていないのではなかろうか。既に機能面や品質面での競争は徐々に終焉に向かいつつあるような気がするが(9000曲も要らないでしょ)、携帯音楽はそのまま価格のみでの競争には突入していないのであろう。パソコンと違って普段から身に着けて歩くものだけに、ブランドが欲しいプロダクトであるに違いない。

Dellの苦肉の策の裏にはこんな理由があるのではないか。詮索しすぎかな?

アメリカ証券市場に振り回された5年 - 証券決済短縮の話 

2004-07-01 | ◆ビジネス
SIASIA(米国証券業協会)が証券決済の期間短縮を進めるべきでないというコメントを発表した。株式の取引から決済までの期間は現在3日。取引ボリュームが大きく増えた1990年代末、これを1日に削減して決済のリスクや取引コストを大幅に削減しようという動きがあった。これをT+1化と呼んでいるが、その影響は証券マーケットに参加する全金融機関に及び、その中には海外から対米投資を行っているところも含まれる。

米国のこの動きは世界に伝播し、欧州や日本でも決済サイクルを短縮しようという議論が活発化し、日本ではそれを実現する布石として金融機関の間で取引を電子的に照合する仕組みまで作ってしまった。

しかし、米国の取引ボリュームはその後2000年から増加のスピードが鈍り、取引金額に至っては下降の一途を辿った。それに伴い、決済サイクルを短縮するという費用のかかる話は先延ばしにされたのである。

そして、今回のSIAのコメントでは、決済サイクルの短縮はコストに見合うだけの効果を得られない、また、照合を中央で行う仕組みは必須ではないと言ってきた。また、決済サイクルを短くしても米国証券マーケットの価値を必ずしも高めることはないという議論もある。

結局、世界が米国の気まぐれに振り回された格好である。これを証券取引の電子化が進んでよかったととるか、迷惑な話ととるか。

アメリカ証券市場に振り回された5年 - 証券決済短縮の話 

2004-07-01 | ◆ビジネス
SIASIA(米国証券業協会)が証券決済の期間短縮を進めるべきでないというコメントを発表した。株式の取引から決済までの期間は現在3日。取引ボリュームが大きく増えた1990年代末、これを1日に削減して決済のリスクや取引コストを大幅に削減しようという動きがあった。これをT+1化と呼んでいるが、その影響は証券マーケットに参加する全金融機関に及び、その中には海外から対米投資を行っているところも含まれる。

米国のこの動きは世界に伝播し、欧州や日本でも決済サイクルを短縮しようという議論が活発化し、日本ではそれを実現する布石として金融機関の間で取引を電子的に照合する仕組みまで作ってしまった。

しかし、米国の取引ボリュームはその後2000年から増加のスピードが鈍り、取引金額に至っては下降の一途を辿った。それに伴い、決済サイクルを短縮するという費用のかかる話は先延ばしにされたのである。

そして、今回のSIAのコメントでは、決済サイクルの短縮はコストに見合うだけの効果を得られない、また、照合を中央で行う仕組みは必須ではないと言ってきた。また、決済サイクルを短くしても米国証券マーケットの価値を必ずしも高めることはないという議論もある。

結局、世界が米国の気まぐれに振り回された格好である。これを証券取引の電子化が進んでよかったととるか、迷惑な話ととるか。

64ビットもコモディティ化

2004-07-01 | ◆ビジネス
HPとDellがIntelの64ビット対応チップを搭載したマシンを発表した。当初は64ビットの世界では、同じくIntelのItaniumがUNIXチップのコモディティ化を促進すると思われたが、むしろPCサーバーの方が早そうだ。

まだ64ビット対応のアプリケーションは少ないのだろうが、Dellが参入しているあたり、64ビットのコモディティ化は思ったより早いのであろう。