Ambivalent Blog

e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

こりゃたまらん 錯視と世界のバーチャル化

2004-07-17 | ◆ビジネス
METAMixで紹介されていた錯視のページ」、こりゃたまらん。

錯視の世界、これはリアルな世界を人間の脳がリアルのままには解釈していないケースがあるということ。つまり、錯視は、我々がリアルだと思っていることが本当にリアルなのかと疑問を投げかけてくるのである。我々がリアルだと思っていることは、単に脳が解釈したものであって、そこに間違いがあるということは、それ即ちバーチャルなんだとも言える。

人間含め生物は自分に都合の良いものしか基本的には見ない。カエルには生きたハエは見えるが、死んだハエは見えない。人間に人の顔は区別できても、猿の顔は区別できない。

人間、目に見えない世界のことをバーチャルと呼ぶが、実はリアルの世界も極めてバーチャルに近く、リアルは信用できない。その境界は極めて曖昧であり、恣意的だ。そんな狭間にもビジネスのネタが転がっているような気がするが。



ユビキタスはこっちのこと

2004-07-17 | ◆ビジネス
ナノテク企業のIPOが発表された。分子レベルの微細な世界でのテクノロジーである。そんな世界では「金がもはや金色でない」というくらいに別次元の様相を呈する。

この要素技術が応用技術として何を実現出来るのかは注視しておきたい。コンピューターを極小化して埃のサイズにまでしてしまう、スマートダストというアイデアがあるが、ナノテクが進展すればそれもリアリティーを持つ。

現在でもコンピューターのモバイル化を称してユビキタスと呼んでいるが、ナノテクへの期待感からすれば、まだまだユビキタスと呼ぶにはほど遠いと言えよう。

UNISYSは.NET

2004-07-17 | ◆ビジネス
UNISYSが.NETによるSIビジネス強化を打ち出した。.NETはマイクロソフトのSOA基盤でもあるから、今回のアナウンスはUNISYSが.NETをSOA基盤として選択したと読むこともできる。

自らのSOA基盤を持たないベンダーは、IBM、BEA、マイクロソフトなどのベンダーから販売されるアプリケーション・サーバーや開発ツールを利用することになる。しかし、SOA基盤はWeb Servicesという標準インターフェースを採用していることから、その選択は以前ほどにはクリティカルなものではないかもしれない。つまり、インターフェースが維持されることにより、間違った選択によって完全に取り残されることはないのである。

もちろん、敗者となれば補完的プロダクトが市場に出回らなくなるので、不自由であることこの上ないが

企業向けIM統合というのがポイント

2004-07-17 | ◆ビジネス
今回のマイクロソフト、Yahoo、AOLのIM相互接続、企業向けというところがポイントである。

ヘッドラインだけ見ると、ついにメッセンジャー統合か、と思ってしまうが、これはあくまでマイクロソフトの企業向けIMシステムである、Live Communications Server(LCS)経由での接続のみである。つまり、一般向けというのはこれまで通りということになる。

6月下旬にYahooとAOLが相次いで企業向けIMビジネスから撤退したが、今回の提携はまさにその続編である。YahooとAOLは、独自に企業向けIMシステムを開発するよりも、そういったことに長けたマイクロソフトに任せてしまおうということであろう。マイクロソフトもそれにより、LCSサーバーが売れるのであればメリットがある。

企業向けは、ニーズが高度であるが故に上記のような役割分担と協業が生まれたが、やはりそれが個人向けに波及してほしいというのがユーザーとしての願いである。

電子メールはサービスプロバイダーが異なろうが、メールソフトが異なろうが、相互にメッセージを交換できる。ブログだって、トラックバックはRSSで統一化されている。これら非同期通信が互換性を確保しているのに対し、同期通信であるメッセンジャーが互換性を持っていないのは、メッセンジャー自体の魅力を押し下げてしまうことになりかねない。

そういった危機感のもと、一般向けIMの相互接続も検討してもらいたいものである。