Ambivalent Blog

e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

企業がブログを使うとき

2004-07-04 | ◆ビジネス
法人向けのブログサービスや関連プロダクトが出始めている。しかし、こうしたコミュニケーション・ツールは、はやりで導入するものではないでしょう。コミュニケーション・ツールにはそれぞれの特徴があり、それが企業の戦略や文化にマッチするかの判断のもと行われないと、悲惨な結果を招くことになりかねません。

ブログであれば、個人を主体にしながら網の目のように情報連携のネットワークが社内に張り巡らされることとなりますが、逆にそれを管理することは難しく、効率性もある程度犠牲にしなくてはなりません。環境変動が激しかったり、創造力が中心的な命題である業界にはピッタリかもしれません。しかし、効率性で勝負する業界であれば、マイナスとなることもあり得ます。

法人向けブログなんて言われると、ちょっと飛びつきたくなりますが、あらゆる判断事は通常2面性があり、そのうちの一方は時代の雰囲気から無視されがちなものです。別にもう一面があるからやめろという話ではなく、仮にブログを導入するとしても、もう一方の側面を知って使うかどうかで、その効果は大きく異なるだろうと思うわけです。

しかし、先ほどはブログの特徴をあまりに簡単に書いてしまいましたが、その特性は2面どころではないですね。

コダックは復活するのか?

2004-07-04 | ◆ビジネス
コダックが中国でフィルム現像を始めたのかと思ってびっくりしたら、デジタル現像店の展開でした。コダックと言えば、富士フィルムと並んでフィルムメーカーとして世界を席巻していた企業の1つです。しかし、デジタルカメラの浸透に伴い、フィルムを中心としたビジネスは縮小を余儀なくされています。

そんなコダックは近年急速にデジタル・カメラの開発を始めとしてデジタル・ビジネスへ経営資源を集中しつつあります。ただ、デジタル・カメラではCANONやSONYのような強力なブランドが既にマーケットを席巻しており、コダックの株主もコダックの戦略を不安視している節があります。

 コダックのホームページで株価チャートを見てみると、やはり2000年前後から急速に下落しています。このチャートのTime Frameを10年、Compare toをNASDAQ Compositとするとその違いは歴然です。未だ復活の予兆は見られません。

このように環境が激変する中、コダックという企業がどのように再生を果たすのか、あるいは果たせないのか、私は興味深く追って行きたいと思っています。(ちなみに富士フィルムはコダックのような株価急落の憂目にはあっていないようです。デジタル化も順調ということでしょうか?)