今日アフリカで起きていること ～いまそこにある危機～

ケニアの暴動はジェノサイドになるやも知れないと識者が指摘する。隣国のウガンダではエボラ出血ウィルスが猛威をふるっている。その隣国のコンゴ民主共和国では戦後最大の死傷者が出ている。その隣国のルワンダでは地震に悩まされている。俳優のジョージ・クルーニーが国連のやり方を批判し、女優のアンジェリーナ・ジョリーは実際にアフリカにまで行ってみせるパフォーマンスを繰り広げているが、事態は変わらない。人々の慈悲の心を商売道具として寄付金を集める「外道」支援組織、もとい人道支援組織が存在し、メディアは結託して悲劇をショーとして流し続ける。これが同じ地球の中で「きょう」「いま」起きている事である。

そしてこの被害者や目撃者の何人かは間違いなく無神論者になるのだ。皮肉屋で無神論者で易怒性の高い人々がいたとしても、どうして迷惑だと性急に言い得る事が出来るだろうか。

記憶は心に残り、そして身体化する。イメージはフラッシュバックし、脳内を叫びと呻き声が鳴り響き続ける。支援物資だけを送り、数億ドルを送金しても解決できる問題では無い。インド洋に給油部隊を送った私達はアフガニスタンの人々に対する殺戮に手を貸している事をしっかりと肝に銘じておこう。私達がいまやテロリストなのである。私達が。