ロンドン 16日 ロイター]
貿易関係者が16日明らかにしたところによると、穀物積載の日本行き貨物船少なくとも9隻が、東日本大震災による港湾の被災で、荷降ろしができない状況にある。
一部は日本領海で停泊しているほか、到着日時を遅らせたり、日本南部の港湾にルートを変更したりするなどの影響が出ているという。
16日の米シカゴ商品取引所(CBOT)では、地震による日本への貨物輸送の遅れ、取り消しに対する懸念から、トウモロコシ、小麦先物が売られる展開となっている。
関係者からは、他国へのルート変更や日本からの受注取り消し、フォース・マジュールの行使などは発生していないとの指摘もある一方、原発事故による放射能漏えいへの懸念から、多くの船舶所有者が危険性の高い地域を避けることを検討しており、ルートを変更する可能性もある、との見方も出ている。
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