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<東日本大震災>電源の燃料尽き魚類など絶望 福島の水族館

2011-03-17 22:31:56 | 日記

毎日新聞 3月17日(木)19時33分配信

<東日本大震災>電源の燃料尽き魚類など絶望 福島の水族館
元気に泳ぎ回っていたセイウチ。来館者を楽しませた=福島県いわき市のアクアマリンふくしまで2009年6月、去石信一撮影
 東日本大震災で停電した福島県いわき市小名浜の水族館「アクアマリンふくしま」で、急場をしのいでいた電源の燃料が尽きた。海獣など一部は首都圏の水族館に運んだが、魚類、熱帯系植物など計22万点はこのまま死ぬ可能性が高い。県生涯学習課の吉田清一主幹は「かわいそうだが今は人命が大切。燃料調達は当分あきらめなければ」と話している。

 水族館は県教委が管理し、海の生物や環境を学ぶ施設として00年に開館、年間100万人の入館者がある。

 11日の津波で1階の電気施設が浸水して停電し、非常用電源も燃料の重油が16日なくなった。水槽への酸素供給や水温調節ができなくなり、餌を保管する冷蔵庫も使えなくなった。展示していたのは魚類約4万4000匹▽エビやクラゲなどの無脊椎(せきつい)動物約15万5000匹▽植物2万点▽両生類30匹▽爬虫(はちゅう)類23匹▽哺乳類18匹▽鳥類27羽--などで、職員2、3人が残っているが手の施しようがなく、魚は徐々に弱って死んでいるという。

 一方、トドやタイヘイヨウセイウチ、ゴマフアザラシなど海獣類計7頭、エトピリカとウミガラスの鳥類計13羽、ユーラシアカワウソ1匹は、鴨川シーワールド(千葉県)▽上野動物園(東京都)▽葛西臨海水族園(同)▽伊豆・三津(みと)シーパラダイス(静岡県)--の4施設に16日運んだ
。【長田舞子】

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