大垣共立銀行は11日、富士通が開発した“手のひら静脈による生体認証技術・生体情報管理技術”を採用した「生体認証ATM」の取り扱いを9月から開始すると発表した。
昨年の東日本大震災の際、通帳やキャッシュカードを紛失してしまい、必要な資金を即座に引き出せないということが問題となったが、こうしたことは今後も災害時には発生し得ることである。今回、大垣共立銀行が導入する生体認証ATMでは、通帳・キャッシュカードを紛失したり、持ち合わせていない場合でも、本人の“手のひら”だけで取引をおこなうことが可能。この「通帳・カードレス取引を可能としたATM」の取扱開始は、世界で2例目、国内では初めてとのこと。
同ATMを利用できるのは、大垣共立銀行の普通預金・当座預金(カードローン)・貯蓄預金のキャッシュカードを保有している個人。利用にあたっては、利用者の「生体情報(手のひら静脈)」、「利用口座(最大5口座)」を登録する必要がある。登録後は、「生体情報」のほか、「生年月日」・「キャッシュカード暗証番号」の入力により、取引を行うことが可能となり、キャッシュカード自体は必要ない。
取扱業務は、登録口座での「引出し、預入れ、残高照会」。設置は、移動店舗「レスキュー号」及び、「スーパーひだ1号」内のATM、大垣共立銀行 羽島支店駐車場ドライブスルーATM、店舗内ATM(10店程度)で開始され、順次拡大予定。取扱開始時期は、9月下旬ころとなっている。
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