団塊太郎の徒然草

つれづれなるままに日ぐらし

ロシアの国民的災厄

2009-09-04 21:53:25 | 日記

ロシアの国民的災厄とは


東京新聞




 飲めば底無しのロシア人を「ほどほどに」といさめたところで…とは思うが、そうも言っていられないほど事態は深刻なのだ。



 ロシア政府が最近開いたアルコール依存症対策会議で、メドベージェフ大統領はその蔓延(まんえん)に「国民的災厄だ」と強い危機感を示した。



 ロシア国民一人当たりのアルコール摂取量は、年間十八リットル。世界保健機関(WHO)が健康に危険だとする水準の倍以上という。ちなみに、WHOのデータでは、日本人の年間摂取量は七・六リットルだ。



 今年上半期に起きた飲酒運転事故は五千件に上り、死亡したり重い後遺症を負った人は八千人。「こんな国がほかにあるだろうか」と大統領は嘆き、政権挙げて反アルコールキャンペーンを進めることになった。



 ソ連末期、ゴルバチョフ政権も同様のキャンペーンをした。結果は、ウオツカが品切れとなる一方、密造酒が横行し、材料となる砂糖も店頭から消えた。我慢できずに、ヘアトニックやアルコール分を含んだ靴クリームに手を出す人もいて、ゴルバチョフ氏への呪詛(じゅそ)の声が満ちあふれた。



 もっとも最近は再評価されているようで、ゴリコワ保健社会発展相は対策会議で、このキャンペーンによって百万人の命が救われたと報告した。



 実効性のある対策をとれば反感を買い、逆に手ぬるければ効果は出ない。この課題、ひと筋縄ではいかない。 (青木 睦)


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