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地球誕生時の熱、今も残る=宇宙への放射量の半分—カムランドで観測・東北大など

2011-07-18 09:24:55 | 日記

 地球が宇宙に放射している熱のうち、地球内部に分布する放射性物質から発生する熱は約半分にとどまり、残り半分は地球が約46億年前に誕生した当時の熱であることが分かった。

東北大ニュートリノ科学研究センターなどの国際研究チームが、観測装置「カムランド」で地球内部の放射性物質から放出される素粒子の測定を続けた成果。17日付の英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス電子版に発表された。

 地球が徐々に冷えていることが明らかとなり、地球の歴史や詳細な内部構造の解明に役立つという。
 カムランドは、小柴昌俊東京大名誉教授が1987年に超新星爆発で発生した素粒子の一種ニュートリノを世界で初めて観測し、2002年にノーベル物理学賞を受けたことで知られる鉱山地下施設「カミオカンデ」(岐阜県飛騨市)の跡地にある。

 地球内部のウランやトリウムの原子核が崩壊すると、電子と「反電子ニュートリノ」が生じる。国際チームは09年11月までの約7年8カ月間に観測した反電子ニュートリノのデータから、地球内部の放射性物質から生じる熱は21兆ワットと計算した。

 これは世界各地でのボーリング調査から算出された、地球の地表から宇宙に放出される熱量44兆2000億ワットの約半分に相当する。残り半分は、太陽系のちりが集まり、熱い原始の地球が形成された当時の熱と考えられるという。

[時事通信社]


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