ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

爪跡…

2011-04-20 12:09:24 | 日記
我ながら興味本位かもしれないとの後ろめたさもあったが、
一つの経験という、あの人の言葉を有り難く受け止めて
壊滅的な被災地のひとつに行ってきた。

テレビで何度も観た光景が眼前に広がった…
津波に襲われた町並みは、少しずつ片付けが進んでるとはいえ、
道路端にはひっくり返った車や瓦礫の山…
被害を受けたであろう住宅を片付けている人々の姿があった。
私は手助けすることなく、通り過ぎただけ…心が痛む。

海に近づくにつれ、一面の荒れ果てた光景…
未だ、水が残っているところもあった。
あの泥の下に眠っている人々が、まだいるのではないだろうか…
合掌するしかない。

一番ショックを受けたのは…
津波がかけ上った川沿い、住宅が残っていた地域だ。
遠目では一見、普通の住宅地に見えたが…人っ子一人いなかった。
建物は流されなかったものの、恐らく2階まで津波に浸されたであろう地域…
ライフラインが整わないから誰も戻ってきてないのかと思いたいが、
最悪の事態も想定されて、茫然となった。

原発で避難せざるを得なくなった地域を連想した。
まさにゴーストタウンの様相だろう…
恐ろしく不気味だ。


話は変わるが~この冬は豪雪だった。
そろそろ田植えの準備をする時期だが、
先日、まだスッポリと雪に覆われている田んぼや、枝が折れている果樹を見た。

余りにも悲惨な津波と原発被害に必要な支援をするのは当然だが、
同時に、液状化はじめ様々な災害で
大変な思いをされている方々が大勢いらっしゃることも、忘れてはならない。


経済的打撃も大きい。
直接的な被害がなかった当地でも
物質不足や景気低迷の影響が明らかで、明日が見えない状態だ。
3月をどうにか乗り切った法人や自営業者の中にも
廃業や倒産などが相次ぐだろという話を頻繁に聞く。

人知を越える余震は致し方ないが、
せめて原発の目処がついてほしいものだ。

モノに対してだけでなく、ヒトに対する風評被害も酷すぎる。
福島県からの転校生に対するイジメなど
ひとえに、親をはじとする周囲の大人の責任だ。
あまりに情けなく、カナシイ。

国や東京電力を信じられない気持ちはわかるが、
冷静であってほしい。
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