「ごんたくれ」 西條奈加 光文社 2015.4.20
読んだはずと思いつつ、借りてみた。
やはり再読 (^^;
しかも恐らく一年以内 (笑)
右から左に忘れてしまうので新鮮 (爆)
面白く、絵を想像しつつ一気に読んだ。
深山箏白と吉村胡雪のモデルは誰だったか……。
前にも引用したかもしれないが、
やはり、書き写しておこう。
応挙が彦太郎(胡雪)にこたえる。
「迷いとは、贅沢なものだ。私はそう肝に銘じている。えらぶ気ままがあるからこそ、迷う。裏を返せば、それは幸せなことだ」
「好きな絵で、飯が食える。私にはそれで十分だ。絵のための迷いも悩みも、私にとっては喜ぶべき贅沢だ」
「私は、絵の大家なぞではなく、常に一介の職人でありたいのだ」
彦太郎が遺した山姥の絵を、
豊蔵(箏白)は、みる。
老醜、貧苦、病、飢饉。あらゆる難に蝕まれ、嫉妬や恨みや欲にまみれて、それでも人は生き続ける。すべてひっくるめての人間だと、彦太郎はただそう言いたかったのだ。
「わしらはとどのつまり、人が好きで好きでたまらんのや」
人を乞うて、人に容れられず、それでも人を乞う。
「わしはただ、わしの絵を描いてみたい……」
「鬼神のごとく」 葉室麟 新潮社 2015.8.20
ナントカ賞を受賞したという。
葉室さんの作品、全部とはいかないが、
かなり読んでると思う。
でも例により、
題も内容も片っ端から記憶の彼方なので (笑)
一応、借りてみた。
数ページで再読と判明。
そうだ、大河ドラマで官兵衛を観たおかげで
そこそこ印象に残ってた家臣、
栗山利安(善助)の子・栗山大膳の話だった。
宮本武蔵、柳生宗矩・十兵衛、天草四郎など
人気者も登場してた。
最初に黒田家配下の棒術が出てた。
居眠り磐音の小田平助が得手とする
"やり折れ" は、この流れかと納得。
長崎の役人・平蔵が天草四郎に言う。。。
「ひとが神の子だと思えば、そうなるのだ。もともと神とはそういうものでないのかね。ひとがどとように思うかでできあがったものだ、とわしは思うがね」
そう、まさに、そう。
神という存在があるかどうかはともかく、
ひとが思うからさまざまな神や仏がいて、
宗教がある。
今の地球上の大きな争いの殆どが宗教絡み……
と考えると、
宗教はむしろ、ないほうがいいのでは?
などと、思ってしまう。
信心してる方々に袋叩きにされかねないが (^^;