図書館の新刊コーナーにあった児童書を2冊、一気読み。
「野生のロボット」 ピーター・ブラウン 福音館書店 2018.11.15
挿し絵も著者。
嵐で難波し、海に投げ出された荷物。
一つの箱だけが壊れずに、無人島に漂着した。
中身はロボット。
ラッコたちが近づいた。
スポンジをむしりだした。
一匹のラッコの前足が、ロボットの頭の後ろについている小さいボタンにさわった。
カチッ。箱の中で何かが始まった。
ラッコたちは気がつかない。
でも間もなく、ブーンと何かが回転するような小さな音がきこえてきた。
ラッコたちは、ぴたりと動きを止めて、ロボットを見つめた。
ロボットが目をあけた。
「こんにちは。わたしはROZZUNM7134型です。ロズとよんでください」
無人島に流れ着いたロズは、生きていくために、
まわりの野性動物たちのまねをすることを学んでいく。
はじめはロズを怪物よばわりしておそれていた動物たちだったが、
卵から孵ったガン・キラリを育てるロズに次第に心をひらいていく。
泳ぐことも飛ぶこともできないロズだが、キラリはママと慕う。
変わった家族だとからかわれることもある。
「でも、ぼくはこのままがいい」
「トンネルの向こうに」 マイケル・モーパーゴ 小学館 2018.11.25
原題は AN EAGLE IN THE SNOW 2015
訳 杉田七重
第二次世界大戦、戦闘機に追われて
トンネルの闇に逃げ込んだ汽車の中で語られた不思議な物語。
第一次大戦で見逃した兵士がヒットラーだった……
正しいと思ってしたことが、実は人生最悪の過ちだとわかったら……